楽天・藤田一也【写真:荒川祐史】

写真拡大

本塁へ頭から突っ込むと、タッチに来た捕手のミットを避ける

■楽天 9-8 日本ハム(15日・楽天生命パーク)

 楽天が一時8点差をひっくり返し、大逆転でサヨナラ勝ちを納めた。15日、本拠地・楽天生命パークで行われた日本ハム戦。4回までに8点のビハインドを背負ったが、そこからブラッシュの2本塁打などで追い上げ、9回に浅村が同点弾。延長11回にウィーラーのサヨナラ犠飛で激戦に終止符を打った。

 勝負を決めたウィーラーの犠飛。最後にサヨナラのホームを踏んだのは、ベテランの藤田一也内野手だった。この試合、代打から途中出場していた藤田。延長11回に先頭打者として右前安打を放って出塁すると、島内の右前安打で三塁へと進んだ。

 ウィーラーが右翼・大田への飛球を放つと、藤田は思い切って本塁を狙った。大田の送球はやや一塁側に逸れた。頭から突っ込んだ藤田。懸命に左腕をホームベースに伸ばしたが、捕手の清水がタッチに来ると、左腕を引っ込め“クロール”のように腕を一回転。清水のグラブを避けて、隙間を縫ってホームベースにタッチした。

 球団史上初となる8点差をひっくり返す大逆転サヨナラ勝ち。ブラッシュの2発や嶋、浅村と4本塁打が飛び出したが、最後はベテランの“神の手”が光ったサヨナラ勝ちとなった。(Full-Count編集部)