電車の窓に組み込む透明ディスプレイ、AGCが技術開発
AGC(旧社名:旭硝子)は、窓ガラスに透明ディスプレイを組み込む技術の開発に成功したと発表しました。鉄道車両向けの情報表示システムなどでの実用化を目指しています。

AGCでは「infoverre」というブランドで薄型の情報表示ディスプレイを展開しています。今回同社は、透明ディスプレイを複層ガラスに挟み込む技術を開発しました。電源を切っているときはごく普通の窓ガラスですが、電源を入れるとディスプレイとして情報表示が可能。今後の機能追加では、タッチ操作への対応も予定されています。

窓ガラスディスプレイの活用の場としてAGCが有力視しているのは、使用条件が厳しい鉄道車両。透明ディスプレイを電車の窓に組み込めば、広告の表示だけでなく、停車駅を案内したり、観光情報を検索したり、といった使い方が可能です。

同様のコンセプトとして、JR九州とNTTドコモが、電車の窓で観光情報を表示する「情報表示プラットフォーム」として活用する構想を今年2019年1月に発表しています。
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