ユーヴェは10番を手放すべき? ジダン&インザーギ売却の記憶に重ねる声も
今夏の市場で注目を集める選手の1人が、ユヴェントスFWパウロ・ディバラだ。アルゼンチンでリオネル・メッシとも比較されてきたディバラはトップレベルの実力者だが、今のユヴェントスでは重要な存在になりきれていない。
昨夏にはクリスティアーノ・ロナウドが加わり、全てがロナウドを中心に回り始めた。それもディバラが思うようなパフォーマンスを発揮できていない原因の1つと考えられている。
同メディアが思い出しているのは、ジネディーヌ・ジダンとフィリッポ・インザーギを放出した2001年のことだ。当時は2人とも世界トップレベルの存在だったが、ユヴェントスは彼らを売却してGKジャンルイジ・ブッフォン、DFリリアン・テュラム、MFパヴェル・ネドベド、FWマルセロ・サラスらを補強。結果的にはこれがヒットし、そこからセリエAで連覇を達成。2002-03シーズンではチャンピオンズリーグで準優勝まで果たしている。ジダンとインザーギの売却益を活かした見事な補強だったと言えよう。
ディバラを売却すれば1億ユーロほどになると考えられているため、その売却益を使って2選手ほど実力者を加えるのも悪くない。同メディアはディバラを最も活かせるシステムとして[4-3-1-2]を挙げ、トップ下の位置でプレイするのがベストと主張している。しかし今夏にはアーセナルからアーロン・ラムジーもやってくる。トップ下の競争は激しく、ディバラがポジションを掴めるは分からない。
何よりディバラは実力を発揮できるポジションが限られているため、指揮官としてはやや使いづらい選手でもある。来季もディバラが絶対的な存在になれない場合は売却も1つの手かもしれないが、ユヴェントスはチームの象徴である10番を託した天才レフティーをどう扱っていくのか。