中国人に人気の観光スポットを一挙紹介(写真:時事通信)

年々増す、日本に訪れる外国人客。彼らは日本に何を求めてやってくるのか? 世界各国810万以上の観光施設や観光名所のデータを掲載し、7億3000件以上の口コミ情報を集める旅行メディア「トリップアドバイザー」と「東洋経済オンライン」がコラボ。

トリップアドバイザーが持つ大量の独自データをもとに、訪日外国人客の「旅」にまつわるユニークな情報をお届けします。

第1回で取り上げるのは、「中国人に人気のある関東地方の観光施設」。2018年にトリップアドバイザーの日本ページに寄せられた口コミ件数をもとに、ランキングを作成した。

【2019年5月15日13時50分追記】初出時、ランキング28位の山下公園の所在地に誤りがありましたので下記のように修正しました。


1位、2位を独占したのは、千葉県浦安市の「東京ディズニーランド」&「東京ディズニーシー」。トリップアドバイザー上の口コミを見ると、日本人と同じように、「家族向けに適している」「パレードが楽しめた」「世界観がすばらしかった」というような声もあったが、香港や上海のものに比べても「ディズニーランド、ディズニーシーとバリエーションがある」ことを評価する声も見られた。

日本人ならではの心のこもったサービスと、現場でのオペレーションに秩序がある、といった点も評価されており、なかには「世界のディズニーランドの中でいちばん」という声も見られた。

なぜ「東京駅」の支持が厚い?

3位に入ったのは「東京駅」。関東圏に住んでいる人にとっては、観光スポットというよりも交通インフラの要所として日々使われている場所ではあるが、訪日観光客にとっては「観光スポット」としても人気が高い。


世界中の旅行者からの数億件もの口コミ情報が満載のトリップアドバイザーの提供記事です

口コミ内には、「100年以上の歴史のある駅舎」「和洋のテイストが融合した大正時代の名建築」「皇居側の夜景がすばらしい」というような、旧駅舎を絶賛する言及もあれば、「デパートとしても機能している」「地下街の飲食店が充実」「東京有数のお土産スポット」といったようにショッピングスポットとして高い評価をつける投稿も見られた。

中華圏の訪日客にとっては、ショッピングも日本観光の楽しみの1つ。歴史的な建築でありながら、買い物スポットとしても充実する東京駅が、訪れるべき観光スポットとして評価されていることがうかがえる。

東京都と浦安市以外では4つの観光スポットがランクイン。「国営ひたち海浜公園(6位)」「箱根神社 / 九頭龍神社新宮(10位)」「芦ノ湖(11位)」「江の島(12位)」と、どれも東京の中心地から日帰りで行けることが共通している。

口コミを見ても、「日帰りの旅に最高(国営ひたち海浜公園)」あるいは「東京から2時間程度で行ける(箱根神社)」「エリア内に点在している観光スポットを、徒歩で回れる(江の島)」といった形で、都内からのアクセスや散策のしやすさが評価されている。

この点は、アメリカやヨーロッパからの観光客と異なり、滞在期間が比較的短いことも影響していると考えられる。一方で、例えば日光や草津など、日本人に人気ではあるものの、都内から日帰りで行きづらいエリアはトップ20にランクインしておらず、これらのエリアではいかに東京から足を伸ばしてくれる宿泊客を獲得できるかが今後の課題と思われる。

中華圏でも人気集める「ジブリ作品」

7位の「三鷹の森ジブリ美術館」にも注目したい。ジブリ作品は中華圏でも人気が高く、「宮崎駿ファンにとっての聖地」「最高の美術館」という言及が見られる。この施設への口コミには特徴があり、チケットの購入方法を細かく言及しているケースが多い。施設に入場するためには、日時指定の予約制チケットを事前に買わなくてはいけないことから、トリップアドバイザー上で、訪問した旅行者がほかの旅行者のためにアドバイスを残しているケースがよく見られる。

浅草エリアにおいては、「浅草寺(5位)」に次いで「浅草文化観光センター(14位)」もランクイン。具体的な口コミ内容を見ていくと、次の旅行者に対してのアドバイスが散見される。

「スカイツリーを眺められる無料の展望台」「トイレや休憩所があり助かる」「観光案内も手に入る、総合的な施設」といった書き込みが見られる。なかには、「おむつの取れていない小さな子どもとの旅行だったので、休憩エリアにお湯なども用意されていたため、ミルクを作ることもできて、たいへん助かった」というような声もあった。