借金苦で「一緒に死ぬか」 妻“殺害”夫に猶予判決

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 同意のうえで妻を殺害し、遺体を遺棄した罪に問われている71歳の夫に佐賀地裁は懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡した。借金を苦に、夫から妻に心中を持ち掛けていた。

 岡田加津吉被告が妻・幸子さんを同意を得て殺害した承諾殺人などの罪に問われている裁判。自営の電気工だった加津吉被告。資金繰りが苦しくなり、消費者金融から借金をするようになった。一度は幸子さんの貯金で返済したが、その後も借金をして返済に苦しんだ。追い詰められた2人は去年7月に排ガス自殺を図り、保護される。これをきっかけに自己破産手続きを取ったが、途中で消費者金融の1社から裁判を起こされたのだ。

 そして、去年10月、被告は幸子さんに心中を持ち掛けた。去年10月下旬、2人は車で福岡市の団地を出発。関西を中心に3カ月も死に場所を探し続けた。最後の時は今年1月。兵庫県内のサービスエリアで幸子さんに睡眠薬を渡し、眠っているのを確認。相談した通りにネクタイで首を絞めたとされる。

 加津吉被告は遺体を佐賀県吉野ケ里町で遺棄。その後、広島県で発見、逮捕された。妻が自らの殺害に同意したかが問われた裁判。14日の判決では「被害者の気持ちを深く考えず心中を迫り、くむべき事情は乏しい」としながらも、「死の承諾は被害者の真意に基づく」と認定。執行猶予付きの懲役3年が言い渡された。