懐かしい駄菓子が現代版にアップデートされていた!?〜ココアシガレットの話〜

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昭和生まれ…。自分の生まれた時代が2つ前になるという事実…。

小さい頃の自分にとっての"明治"感覚で、昭和は語られるようになっていくのだろうか。気づけば結構生きてきた。

というわけでわたくし、昭和51年に生まれたイラストレーター佐々木千絵と申します。

イラストレーター紹介

佐々木千絵
1976年生まれのイラストレーターで、雑誌や書籍、webなどにイラストを提供している。著書は「ジジ連れ冥土のみやげ旅inパリ」(祥伝社)「LOVE台南」(祥伝社)など。台湾が好きで最近は台湾関連の仕事も多数。WEBメディア「OTONA SALONE」(主婦の友社)にて”漫画で台湾一周”という連載を毎週金曜に公開しています! Facebook Instagram

移りゆく時代がそうさせるのか、最近ふと昔に流行ったことや、小さい頃に好きだったことを思い出しては「検索して事実確認」ということを繰り返しています。

「毎月読んでた"りぼん"のあの連載、そういえばあれは最後どうなったんだっけ?」
「サンリオにああいうキャラあったよな。ん?それそもそもサンリオか?確認、確認」
「家族で昔食べに行ったあのフードコートってどこだったんだろ。思い出せない、ていうかあれは夢だったのかも」

そう、どれも「あれ」「それ」「どこ」と、記憶は全て"こそあど言葉"で止まってしまう。

そんな中、「あれ、あのタバコみたいなお菓子あったよな〜」と、ふと思い出したのがココアシガレット

単なる「懐かしの駄菓子」という前提で調べてみたら、進化していることが発覚!おもしろかったので漫画にしてみました。

そう、「ココアシガレット」は進化を遂げ、アイ…じゃなかった「マイコス」という電子タバコ風のパッケージで発売されていたんです!

("昔懐かしの駄菓子"、として再会しようとしていた思い上がりをお許しください)

しかも、2011年からは禁煙を応援するお菓子にシフトチェンジされたとのこと。そういえばハッカのようにスースーした味なので、口がさみしくなったらこれをくわえて紛らわしましょう、と言えなくもない!?

"令和"を生きる子どもたちにとって、喫煙とは身体によくない高価な紙の筒を、みんなで狭い箱に集まって吸うという謎の行為の1つ、なのかもしれません。

当時、「ココアシガレット」で喫煙の真似事をしていた世代が本当のタバコを吸うようになり、そして再び「ココアシガレット」に禁煙を応援されるとは…。

時代は変わって嗜好も変わって売り方も変わった。

でも、レイモンド・ローウィ作の「PEACE」をオマージュしただけあり、「ココアシガレット」のパッケージは、今見ても変わらずカッコイイです。