スマートフォンとWindows 10を連携させると便利さは各段に加速する 知ってるとトクする使い方

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AndroidスマートフォンとWindows PCは連携してこそ、本当に便利に使えることをご存じだろうか。

一番シンプルで、簡単な連携方法に、Webブラウザの「Chrome」だ。
AndroidとWindowsの「Chrome」をGoogleアカウントで紐付けしておくことで、ブックマークや履歴が共有できるというものである。

スマートフォンで新しく登録したブックマークがPC版にも同期されるので、外でも家でも同じブックマークから日頃使っているWebサイトを素早くアクセスしてチェックできるのだ。もちろん、その逆も同期できる。

また、会員登録ページなど入力を必要とするWebページの場合、
表示がPC版しかないことも多く、スマートフォンで入力する際は、表示を拡大して、再び入力の際に縮小して・・・というように、ひと手間も二手間もかかることがある。
そんなときも、AndroidとWindowsのChromeが共有されていれば、Webページの閲覧履歴を辿ってPCで会員登録を済ませるという使い方もできる。


PC版のChromeでスマートフォンの履歴も参照出来る


Chrome以外のブラウザでもAndroid版とPC版がある場合は、こうしたアカウントに紐付いた連携機能が利用できる。スマートフォンによっては、インストールされている標準ブラウザが異なる場合もあるので、Chromeやマイクロソフトの「Edge」などのブラウザをインストールしてみて欲しい。




次に紹介するのはWindows 10(Windows 10 April 2018 Update Version 1803以降)の新機能でもあるAndroidやiPhoneとリンクする「電話」機能だ。
Windows 10の設定画面の項目に並ぶ機能だが、アップデートを重ねて今の電話というベタなネーミングとなった。

この「電話」機能は、AndroidやiPhoneなどを、Windows 10の「スマホ同期」アプリ(Windows Store版)とスマートフォン向けの「スマホ同期管理アプリ」で連携させる。以前の電話機能は「Microsoft Launcher」というホームアプリで連携させていたが、今ひとつ効果がわかりづらいものであった。


マイクロソフトアカウントをスマートフォンのアプリと連携させるだけ


新しいスマホ同期機能は、スマートフォンに保存されている最新の写真やスクリーンショットにWindows 10からアクセスしたり、スマートフォンに送られてきたテキストメッセージ・SMSをWindows 10で確認したりできるというシンプルなものとなった。

スマートフォンで撮影した写真を
「PCの大画面で見たい」
「写真を取り込んでPCで編集したい」
そんな用途に最適な機能だ。
ただし、画像は最大25枚までという制限があるので、スマートフォンで撮影した写真をすべてPCでバックアップしたいという用途には不向きである。
そのような使い方であれば、スマートフォンをUSBケーブルで接続するか「Google フォト」やマイクロソフトの「OneDrive」などのクラウドを利用すればよい。

もう一つのテキストメッセージ同期は、Windows 10上からテキストメッセージの送受信が可能となる機能である。チャット形式でやりとりができるので、キーボード入力のほうが楽という人には最適だ。

また、2段階認証などの認証確認のテキストメッセージの確認の際にも役立つ。
PCを利用する上で様々なアカウントサービスを利用することが多くなっているが、その際に、初回のアカウント認証時や、一定期間をおいてセキュリティーを高めるために2段階認証を行うことがある。

その手段が、スマートフォンのアプリを使った認証や、テキストメッセージのコード入力である。セキュリティーの向上という面では、大事なことだが2段階認証のために定期的にスマートフォンを取り出して、コードを確認するのは面倒だと感じることもある。


スマホに届いたメッセージがWindows 10でも確認できる


そこで、スマホ同期のテキストメッセージの同期なら、Windows 10上でそのコードを通知で確認し、手間なく認証コードが入力できるようになる。

なお、スマホ同期機能は、スマートフォンとWindows 10 PCが同一ネットワーク上にある場合のみ利用可能となる。外出中に自宅のWindows 10 PCでスマートフォンとの連携されてしまうということはない。


最後に、Windows 10 PCとの同期や連携ではないが、Huaweiの一部のスマートフォン(対応する最新のアップデートを行ったモデル)では、Windows 10 PCの画面にワイヤレスで投影することが可能だ。



例えば、「Huawei nova 3」は、
スマートフォンの画面をWindows 10 PCへワイヤレスで飛ばして、PCの大画面で写真や動画、アプリなどを表示することができる。

Windows 10にはワイヤレスで映像を出力するワイヤレスディスプレイ機能を標準で持っているのだが、その逆に「このPCへのプロジェクション」という機能で外部機器の出力をワイヤレスで受けることも盛り込まれているのだ。

この接続にはアカウントやデータ同期機能は含まれていないので、自分のPC以外に接続しても特に問題はないと言える機能である。

この機能は、会議などでWindows 10 PCからプロジェクターに映像を投影しているケースで、ケーブルの接続なしでスマートフォンのデータや画面操作などを大画面で共有する場合に利用できる。

ハイエンドモデルであればスマートフォンの画面のミラーリング表示のほかに「PCモード」をワイヤレスで表示することもできる。




スマートフォンの縦画面ではなく、デスクトップPCのようなフルスクリーン表示となるため、情報の見やすさや、マルチウィンドウによる使い勝手を実現する。

スマートフォンのタッチスクリーンは、ノートパソコンのタッチパッド替わりとなるため、投映されたスクリーンを見ながら操作すること可能だ。

主な用途としては、「PowerPoint」アプリなどを使ったプレゼンテーションがある。
スライドの切り替えをスマートフォンから行うだけではなく、ペン機能を使えば指先の操作でスライドに線を引くこともできるのだ。

ビジネス用途に最適で、Huaweiのスマートフォンユーザーなら覚えておくと良いだろう。


執筆  mi2_303