この写真の中にマネキンが3体あります。全部わかりますか?=東京タワー提供

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 昨年12月に開業60周年を迎えた東京タワー。現在、その鉄骨部分に3人の人影が確認できます。作業服を着ていますが身動きひとつしません。実はこれ、塗装職人を模したマネキンなんです。いったい何のために設置したのか、担当者に話を聞きました。

【画像】マネキンの拡大画像はこちら。作業服にヘルメット姿で手に刷毛を握ってます。地上から50m付近で

塔体を塗装工事中

 現在、塔体を塗装工事中の東京タワー。昨年3月から始まって今年夏ごろまでに完了する予定です。

 営業終了後の23時以降から翌朝7時ごろまで、塗装職人が刷毛(はけ)を使って手作業で実施。開業以来5年周期で実施しており、今回で11回目になります。

 見た目だけでなく、塔体の強度を維持するために実施しているというこの工事。その足場部分にマネキンは設置されています。

 タワー西側の足場で、地上からの高さは約50m。作業服を着てヘルメットをかぶった3体が取り付けられていて、手元を確認すると刷毛も握っています。

担当者に聞きました

 4月23日に取り付けられたそうですが、いったい何のために? 株式会社東京タワーの広報担当者は理由をこう説明します。

 「塗装工事は夜間から早朝にかけて実施されていて、なかなか見ることができません。その雰囲気を感じていただき、東京タワーのために危険な場所で手作業している職人さんへのリスペクトを感じていただければと企画しました」

 マネキンに気づいた人たちからは「人じゃないみたいだけど、なぜあんなところに?」と尋ねられることもあるそうです。

 「東京タワーが引き続きこの場所に立ち続けていくために、この塗装作業は不可欠なものです。日々、命がけの作業に取り組んでいる職人の皆さんのことを想像しながら、『すごいなあ!』と思っていただければ嬉しいです。そして、塗りたての鮮やかな色味を取り戻していく東京タワーにもご注目ください」