住居侵入容疑で逮捕された女(画像は『New York Post 2019年5月8日付「Burglary suspect pet the dog, washed the dishes」(Vinton County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット)

写真拡大

このほどアメリカで、他人の家に勝手に忍び込んだ女が住居侵入容疑で逮捕された。ところがこの女は何も盗らなかったばかりか、ペットシッター兼家政婦のような仕事をしてからその家を去っていった。不可解な行動を取った女のことを『New York Post』『WSAZ NewsChannel 3』などが伝えている。

今月6日午前9時頃、米オハイオ州ハンデンのある家から警察に通報が入った。通報を受けたヴィントン郡保安官事務所によると、通報者宅に見知らぬ女が裏口から侵入しリビングルームのソファーで寛いでいたことが発覚したという。

女はその後、予想外の行動に出た。ソファーで寛いでいる間にその家で飼われている犬を可愛がり、しかもキッチンに移動すると住人が食べたものだろうと思われる食器を綺麗に洗い始めたのだ。

そして一仕事終えた後、何も盗らずにその場を後にした。『New York Post』では「通常であれば報酬を貰うようなことを女は無料で行い、その場を去った」と伝えているが、女はシャイアン・ユーイング(Cheyenne Ewing)と特定され後に住居侵入容疑で逮捕された。

逮捕時のシャイアンは、他の住居のドアをノックしていたとのことだ。逮捕した警察官によると「麻薬を使用しているかのようだった」と話している。また、シャイアンはここ2日間ほど寝ていないと供述しており、当初偽名を使っていたそうだ。

シャイアンが逮捕された場所の隣に住むケビン・ジョーダンさん(Kevin Jordan)は、シャイアンとは長年の知り合いだが、彼女についてこのように語っている。

「少なくとも彼女はフレンドリーな泥棒と言えるんじゃないでしょうか。逮捕時にも、抵抗することなく手錠をかけられていましたよ。逆に逮捕されて彼女のためにも良かったのではないかと思います。でも、なぜ彼女がこんなことをしたのか全く見当もつきません。」

現在のシャイアンは住居侵入の罪でオハイオ州南東地区刑務所に拘留されており、今月7日には保釈についての公聴会が行われている。

画像は『New York Post 2019年5月8日付「Burglary suspect pet the dog, washed the dishes」(Vinton County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)