3月13日に発表された人気ボーカルユニット「Kalafina」の解散について、原因はプロデューサー人事をめぐる“大人の対立”だったが、メンバーたちは再結成を望んでいることが「週刊文春デジタル」の取材でわかった。

【写真】Kalafinaのメンバー3人

2018年には3度目の武道館単独公演も

 Kalafinaはスペースクラフト所属のKeiko(33)、Wakana(34)、Hikaru(31)の3人組。劇場版アニメ「空の境界」の主題歌プロジェクトとしてスタートしたグループ。さらに「魔法少女まどか☆マギカ」「Fate/stay night」など数々の人気アニメの主題歌も担当。海外での人気も高く、2016年5月9、10日には中国の音楽祭で最も歴史が古い「上海之春国際音楽祭」に異例の出演を果たし、2018年1月23日にはデビュー10周年を迎え、自身3度目の武道館単独公演を果たした。


「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」の主題歌に起用された「ひかりふる」

 Kalafinaを率いたのが、スペースクラフトの女性プロデューサー、梶浦由記(53)。梶浦はKalafinaだけでなく、人気アニメ「鬼滅の刃」などの音楽も担当し、“アニメ界の秋元康”とも称されるヒットメーカー。アニメ以外にもNHKの連続テレビ小説「花子とアン」の音楽など、手掛けたCDの総売り上げ枚数は200万枚を超える実力者だ。

事務所の稼ぎ頭だったが……

 梶浦は2018年2月に所属していたスペースクラフトを退社。後を追うように同年4月にメンバーのKeiko、10月にHikaruが同事務所を退所していた。

「解散発表前にKeikoとHikaruの2人は事務所を抜けていました。現在、事務所に残っているのはWakanaだけですが、ソロでも芸能活動を続けたいという理由。特に事務所への恩義があるわけではないみたいです。もともとメンバー同士の仲は良好とは言えず、Keikoは人気にあぐらをかいて、天狗になっていた。その様子を見ていたHikaruとWakanaは彼女を煙たがっていました。しかし、そんな状態でも梶浦さんと、同社幹部のM氏がまとめていた。だからこそ、団結できていたんです」(レコード会社関係者)

 Kalafinaは同社の稼ぎ頭だった。スペースクラフトは経営的に困難な状況になっているという。

「経営的なダメージは大きいようです。所属タレントの給料遅配や、額が不足しているということもあったようです。当然タレントからの不平不満も出ている。同社所属の人気声優でタレントの上坂すみれさん(27)も困り顔だった。Kalafinaのファンクラブも解散以前にメンバーが退所していたにもかかわらず、会費を稼ぐため発表まで続けさせた。その行為にファンからの抗議も殺到したそうです」(同前)

社長にとってM氏の存在が邪魔だった

 梶浦とKalafinaは、なぜ解散・退社にまで発展してしまったのか。

「解散の原因は、『いきなり人が変わった』と周囲から話されている大西一興社長です。社長は突然、宝塚歌劇団にのめり込み、同時に社員のI女史を可愛がるようになりました。50代のI女史は、実は宝塚歌劇団出身。社長は目をかけているI女史を上のポジションに引き上げようとしていました。それには梶浦さんをこの業界に引き込み、梶浦さんから尊敬されているM氏の存在が邪魔だった」(別のレコード会社関係者)

 日に日に社長のM氏に対する態度は冷たくなっていったという。

「社長がM氏に対して突然、『お前はスパイなのか!』と怒鳴りつけたり、2016年9 月16日に武道館で行われたKalafinaのライブでは、M氏が招待した数十名のゲストの席が用意されていないということもあったそうです。耐えきれなくなったM氏は、2017年6月に事務所を退社。その後は社長の思惑通り、I女史が梶浦さんとKalafinaの現場の指揮を執り始めました」(同前)

 そして周囲が危惧していた通り、I女史と梶浦の関係は悪くなっていった。
 
「梶浦さんはM氏と二人三脚でKalafinaの現場を成功させていましたが、I女史はこれまでの現場のやり方を理解しておらず、梶浦さんとは上手くやれていない様子でした。愛想を尽かした梶浦さんは退社を決意。こうしてKalafinaは道しるべを失ったのです。梶浦さんがいないと、Kalafinaとして活動の予定も立てられず、現実的にKalafinaの活動が不可能な状態になり、2019年3月をもって解散することになったのです」(同前)

「“Kalafina再結成”の可能性もある」

 事務所の都合で解散をせざるを得ない状況になったKalafinaだったが、今後の活動を見据えている。

「バラバラになってしまったKalafinaですが、メンバーは『梶浦さんの下でまたKalafinaとして活動したい』と考えています。事務所に残ったWakanaさんは、今年2月にソロデビューをしたので合流はしばらくは難しいでしょうが、KeikoさんとHikaruさんはすでに梶浦さんを頼って、復帰のチャンスを窺っている状態。Wakanaさんの動き次第では、“Kalafina再結成”の可能性もある」(同前)

 スペースクラフトに事実確認を求めると、こう回答した。

「M氏の招待席が用意されなかった事に関して、ライブ数日前からM氏も含めた会議で招待客のリストを決定していました。しかし決定後、M氏が会社に報告せず、個人的にリストにない方を招待した。そのため、社として把握できていない招待客リストが生まれてしまいました。結果的にはそれらの方々にも無事席をご用意し、入場して頂きました。

 M氏や梶浦、Keiko、Hikaruは、個人それぞれの判断で退社をしております」

 これまでKalafinaを支えてきたファンの願いは叶うのか。

(「週刊文春」編集部/週刊文春)