新たに発見されたドムス・アウレアの秘密の部屋。コロッセオ考古学公園提供(2019年5月8日提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】約2000年前に建てられたローマ皇帝ネロ(Nero)のドムス・アウレア(Domus Aurea、黄金宮殿)で、修復作業中にきめ細かなフレスコ画で飾られた秘密の部屋が見つかった。作業を監督するコロッセオ考古学公園が10日、AFPに明らかにした。

 考古学チームは、秘密の部屋につながる穴を偶然発見。部屋は、ケンタウロスやギリシャ神話の神パン(Pan)などの神話に関する絵で彩られていたという。

 チームはこの部屋を「サーラ・デッラ・スフィンジェ(Sala della Sfinge、スフィンクスの間)」と命名。大発見だと述べた。

 この発見は「紀元60年代のローマの雰囲気」を垣間見ることを可能とするもの。部屋はとても華やかで、保存状態も非常に良好だという。

 紀元64〜68年に建設されたドムス・アウレアは、建物と庭園、人工の池から成る巨大複合施設。しかし、ネロにはローマ中心部の大半を焼き尽くした64年の大火の際、弦楽器を奏でていたという逸話もあることから、後の皇帝によって埋められたり、公共用地に転用されたりした。

 ネロが68年に死去した後、後の皇帝たちはネロの統治の痕跡を消し去ろうとした。皇帝トラヤヌス(Trajan)は、ドムス・アウレアを埋めて浴場を建設。皇帝ウェスパシアヌス(Vespasian)は、池があった場所にコロッセオ(Colosseum)を建設する手はずを整えた。

 現在、ドムス・アウレアの大半はローマの地下に埋まっており、これまでに発掘されたのはごく一部にとどまっている。

【翻訳編集】AFPBB News