幸せ侍 / PIXTA(ピクスタ)

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◆「麺を啜る音」の是非が再びネットで話題に

 2016年の秋にもSNSで話題になった「ヌードルハラスメント(ヌーハラ)」(日本人が麺を“ズルズル”とすする音が外国人には不快だ、というもの)。

 似たような話題が今年5月の連休中、再び話題になった。

 あるTwitterユーザーが「音ハラ(前出ヌーハラと同じようなニュアンス)」について報じているTV番組で、フランス人観光客が「僕の隣でそばをすすって食べられるとイライラする」とコメントしている場面のキャプチャを貼って、「私もフランスから日本に帰ってきたとき感じた」「最近の若い女性は啜る人がほとんどいないと思う 食文化も変容していけばいいね」とツイートした。

 すると、このツイートは大きな反響を呼び、2019年5月9日時点(ツイートから5日目)で1万3069件のリツイート、1万4974件の「いいね」が付けられ、5335件のレスが付くほどバズったのであった。

◆日本に帰化したスウェーデン人庭師も反論

 反響の多くは、「その土地の文化や風習に合わせるのが観光客の嗜み」、「なぜ日本料理にフランスのマナーを取り入れるの?」と言った声が中心。中にはフランス大統領選前のフランスの様子を報じたニュース番組で反移民的なコメントをしているフランス人男性(前出の番組キャプとは違う男性)の「外からやってきてこの国が嫌いだというなら 帰ればいいんだよ」というキャプチャ画像を貼って皮肉るユーザーもいた。

 中でも注目を集めたのは、日本に帰化したスウェーデン人庭師、村雨辰剛さんのツイート。

 きっかけとなったツイートを引用リツイートした上で「変容しなくていい」としたツイートは5月9日時点で4万8024リツイート、13万8155「いいね」が付き、674のコメントが付くほど拡散した。

 定期的に話題になる「日本人が麺をすするときの音」問題だが、いまや外国人が増え、インバウンド隆盛の日本で、たくさんいる外国人は本当にそんなに不快な思いをしているのだろうか?

◆中国人「こうして食べたほうが美味しいと思えるようになってきた」

 まずは中国人。麺類の多さで言えばダントツに多い中国だが、中国でも麺を音を立てて啜ることはしない。来日6年めの中国人女性はこう語る。

「中国では麺類もいろいろな形のがありますし、細い日本のラーメンに近い麺でもレンゲに載せて口に入れて噛み切ってました。だから、最初日本に来たときは、不快ではないけどびっくりしました。でもだんだん、日本そばやラーメンはこうして食べたほうが美味しいの感じしてきました」

 中国地方菜に詳しく、中国人の友人も多い、本サイトにも寄稿している愛吃(アイチー)さんもこう語る。

「中国の人にとっては、日本のラーメンが人気で日本の麺の食べ方に触れることが増えたのか、嫌悪感よりも『そういう風に食べるんだね』と受け容れている印象の方が強いそうです。なんでも中国では日本式ラーメンを音を立てて啜りながら食べることについて、”『口へ運ぶのに熱さを和らげる』効果と『美味しさの表現』といった意味がある”という説まで広がっているんだとか。ちなみに、つい先日ラーメン店で向かいの席に座った中国人留学生(なぜわかったかというと替え玉学割があって学生証を机上に置いていた)は、すっかり習慣づいたのか、しっかりすすっていました」

◆サムソンでは「音立て食い禁止」の社内規定はあるが

 韓国はインスタントラーメンも種類が豊富で、冷麺などの麺食文化もある。日本に近い感じなのかと思いきや……。

「韓国はたべる時に音を出さないのが礼儀だと子供の頃から教わります。なので、私は今でも日本でラーメンたべる時には音を出しません。でも、日本は日本の文化だし、確かに音を立てて食べると美味しそうに食べるなとは思います」(来日4年目の韓国人女性)