安倍政権は専業主婦を完全に敵に回している(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

「#無職の専業主婦」「#働く女性の声」――というハッシュタグがバズっている。きっかけは「週刊ポスト」(5月3・10日号)の、<「サラリーマン妻の“特権”を奪え!」第3号からの保険料徴収計画>という年金についての記事だ。

「退位礼正殿の儀」安倍首相発言に右翼団体・一水会が激怒

 今年は、5年に1度「公的年金制度」の検証作業を行う年。すでに政府は、男女共同参画基本計画で<第3号被保険者を縮小していく>と閣議決定している。「第3号被保険者」とは、乱暴に言うと、夫の厚生年金に加入しているため、年金保険料を支払わずに基礎年金を受け取れることができる専業主婦のことだ。

 安倍政権は、この専業主婦から保険料を徴収しようとアノ手コノ手の作戦を進めている。そのひとつが、パート主婦の厚生年金加入の適用要件を大幅に緩和することだ。現行の月収要件「8万8000円以上」を、「6万8000円以上」に緩和する計画を進めている。月収6万8000円なら、ほとんどのパート主婦が「第3号被保険者」から「厚生年金」に移行し、保険料を払うことになる。月収6万8000円の場合、保険料は月額8000円程度だ。

「週刊ポスト」が、<「無職の専業主婦」は年金半減も>とセンセーショナルに伝えたこともあって、専業主婦を中心に、安倍政権が進めようとしている年金改定に対して怒りの声がネット上に噴出しているのだ。
<専業主婦の年金半額にするより政治家の給料半額にした方がいいんじゃないか?><働きたい専業主婦が働けるようにまずは保育園全入達成を!><お?これはついに国が正面切って宣戦布告してきたって事ですか?><この法案、調べれば調べるほど日本の未来に不安になってくね。少子化は私たちのせいじゃないし、年金15億溶かしたのも専業主婦じゃない>

 安倍政権は専業主婦を完全に敵に回している形だ。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏はこう言う。

「安倍政権は“女性活躍”“1億総活躍”などとスローガンを掲げていますが、本心は、女性を人手不足を補うため労働力や社会保障を支える要員にしようと考えているのではないか、と多くの女性が不信感を持っているのだと思います。それに、いまや文字通りの専業主婦は、ほとんどいませんよ。皆、生活が苦しくてパートに出ている。安倍政権はそのパート主婦を一網打尽にするつもりなのでしょう」

 主婦が安倍政権にどんな審判を下すのか、参院選は見モノだ。