実写映画版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』予告トレーラー初公開。手足が長く柔らかそうなハリネズミが疾走
Paramount Pictures

パラマウント・ピクチャーズは、実写映画『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の予告トレーラーを初公開しました。2014年にセガ・オブ・アメリカと同社が協力して製作と発表されてから5年目を迎えましたが、実写の世界で動くソニックの全貌がようやくお披露目となります。

カメラの前を猛スピードで駆け抜けた影のあと、パラマウント映画でおなじみ「雄大な山に星が輝く」の星をリングに置き換えたロゴから開幕。ストレッチを始めたアイツの後ろ姿は手足も長くて等身も人間の成人のように高く、後頭部の毛並みは柔らかく垂れ下がっていてハリネズミ感がゼロ。その第一印象をみじんも修正しないまま、実写版ソニックは世界に走り出しています。

トレーラーに使われたBGMはゲームと無関係な「ギャングスタズ・パラダイス」、現実離れしたゲーム生まれのクリーチャーを映画に迎えるにあたり定番の軍隊が出動、原作ではゴールに待っていた巨大リングをソニックが持ち歩いて人間のテレポートに使用、ソニックの超スピード移動を「時間停止能力」として再解釈するなど、ソニックファンの期待を(踏み)超えた斬新すぎるアレンジに満ちているようです。

「実写とアニメーションのハイブリッド」のはずが実写に寄りそって着ぐるみ感たっぷりのソニックに対して、敵役のドクター・エッグマンに扮する名優ジム・キャリーはイメージ的にかなりの原作準拠ぶり。初登場こそ表情だけが映画『マスク』張りに大げさだが頭髪は豊かなふつうのマッドサイエンティストであるものの、何段階かの変形を経てから「スキンヘッドと飛び出たヒゲ」の最終形態を見せています。

これ以前に実写版の公式ポスターを公開したところ、ソニックの脚があまりに人間ぽく見えるとファンの声が続出。それに応えて映画の公式Twitterアカウントが、脚がムキムキのソニックが「カラダを鍛えちゃダメなの?」とサインを持った画像を掲載したことで、また激しい反応を呼び起こした一件もありました。
今回の映画で唯一のとりえはテイルズやナックルズなどの仲間たちが出演しないで済んだことだとの失礼な意見もありますが、令和版の『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』的ムービーを待つ楽しみもあるかもしれません。