30日の天気予報。

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平成最後の日となるきょうは、ほぼ全国的に雨となりそうです。西日本や東海、北陸では午後は止むところもありますが、関東や東北は夜にかけて雨となり、はじめは晴れる北海道も夜には雨が降り始める見通しです。関東以北は、令和を迎える瞬間も雨のところが多いでしょう。

平成最初の日、1989年1月8日も雨でした。平成は雨に始まり、雨で終わることになります。このように表現すると、もしかしたらネガティブな印象にとらえられてしまうかもしれません。ただ、平成のはじまりの雨も終わりの雨も、実はどちらも慈雨、恵みの雨なんです。平成初日の雨は、東京では実に39日ぶりのまとまった雨でした。0.0ミリとされる弱い雨は観測されていたものの、1ミリ以上の雨は前年の11月29日以来降っていませんでした。そして、今年も、関東では3月中旬から雨の少ない状態が続いています。東京都心のここ1か月の雨の量は平年比57%で、多摩地方や埼玉県では30%台のところもあります。このような状況を考えると、平成の初日も、そしてきょうも、潤いをもたらす優しい雨といえそうです。

(気象予報士・染井 明希子)