川崎に敗れた神戸 photo/Getty Images

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ヴィッセル神戸の黒星が止まらない。28日の川崎フロンターレ戦は1-2で落としてしまい、これでリーグ戦では4連敗。4月に入ってからリーグ戦では勝利がない状態となってしまった。順位も気づけば12位まで落ちてしまい、Jリーグ屈指のスター軍団が苦戦を強いられている。

川崎戦もネガティブな部分が目立ったゲームだった。このゲームではMFアンドレス・イニエスタが先発フル出場したが、パス成功率は79%に留まった。『Opta』によれば、これは神戸に加入して以降フル出場したゲームでは最低の数字になるという。イニエスタもやりにくさを感じていたのではないか。

また、もう1つ注目を集めたのは前半15分の失点シーンだ。川崎が右サイド寄りでフリーキックを得た際、神戸は壁を2枚しか置かなかった。その壁も意思疎通が取れているとは言えず、少し混乱したような状態に。直接狙ってくることはないと判断したのかもしれないが、川崎の馬渡和彰が蹴ったボールは綺麗な軌道でポストを叩きながらゴールへ転がった。神戸としては何とも呆気ない失点劇だ。

馬渡のキックが見事だったのは言うまでもないが、神戸の壁に関してはもう少し上手く対応できたのではないか。SNS上でもサポーターから「壁が雑すぎる」、「この壁は何?」、「壁が少ない」、「壁が機能してない」など批判が起きている。壁の2人も飛んだりすることはなく、セットプレイへの対応がはっきり決まらないままネットを揺らされてしまったような印象だ。

すでに首位FC東京とは勝ち点差が13も離れてしまったが、ここから挽回できるのか。監督交代やルーカス・ポドルスキの主将辞任などピッチ外も騒がしく、4月は神戸にとっては苦しい一か月となってしまった。