ついにチャンスがやってきた。日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「雀王」を2連覇中の金太賢(協会)が、「RTD」の名がつく大会に初めて登場する。過去3年はリーグ戦だったが、今年からトーナメントに変更。それでもトッププロが集まるファン大注目の大会からオファーが来たのはうれしかった。ただ、用意されたスタートラインは入れ替え戦。「正直、すごく悔しいですね」と語る協会の代表選手の覚悟は、鬼気迫るものがある。

 2016年から始まったRTDリーグ。金が雀王のタイトルを獲得したのは2017年だったが「既に2018年の人選も終わった後だったので」と、出場候補に名を連ねることができなかった。「RTDに出るためにも雀王を連覇しないと、と思った面はあります」と、見事に連覇。トーナメント形式に変更されたものの、ついにオファーが来た時は「すごいうれしいんですけど…」と、本戦からではなかったことに複雑な思いも持った。

 華々しい舞台で活躍するプロたちと渡り合う自信はある。協会の最高峰タイトルを連覇しているだけに、背負うものもある。過去のRTDリーグの印象について「やっぱり出られていない多くのプロは『自分の方が強いのにな』という思いは持っているんですよ。そういう思いが半分と、もう半分はスーパープレイがたくさん出るので、そこで打ちたいっていう思いですかね」。悔しさと憧れが混合する、プロだからこそ持つ感情を糧に、晴れ舞台の目の前までやってきた。

 この入れ替え戦は、金にとってRTDトーナメント本戦出場だけでなく、その先の目標をも見据えたものになる。昨年10月に開幕したプロ麻雀リーグ「Mリーグ」だ。協会からは鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)、松本吉弘(渋谷ABEMAS)の2人がドラフトで指名され、これまでとはまるで違う世界で、麻雀を打ち続けている様子を見てきた。「1年目は21人の枠に入れない可能性はあると思っていました。ただ、その枠が増えたり、入れ替えがあったりした時に、自分がそこに入れないようでは実績であってはダメだなと思いました」と、研鑽するだけでなく、誰もが認める実績も求め、出してきた。

 入れ替え戦で戦うのは初代のRTDリーグ覇者であり、Mリーグ・渋谷ABEMASでも活躍する多井隆晴(RMU)、2代目王者の平賀聡彦(最高位戦)、女流桜花3連覇中の仲田加南(連盟)と強豪ばかり。それでも金の目標をかなえるには、当然のようにクリアしなくてはいけないハードルだ。「協会の雀王、看板選手として、またRTDやMリーグに入れない多くの選手の思いをぶつけるつもりでいきます」と力強く答えた。牌を握る金の右手には、そんな多くの人たちの思いまでもが込められている。

(C)AbemaTV

▶4/28(日)20:30〜  RTD TOURNAMENT2019Survival Match 直前スペシャル

 
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