ユナイテッドはシティとのダービーマッチで0-2の敗戦を喫した【写真:Getty Images】

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キーン氏がダービー敗戦の古巣に言及 ポグバは「ユナイテッドの大きな問題点」

 マンチェスター・ユナイテッド黄金期を支えた元キャプテンのロイ・キーン氏が宿敵マンチェスター・シティとのダービーマッチで敗れた古巣の現状に苦言を呈した。

 オレ・グンナー・スールシャール監督にも批判が集まっているなか、同氏はこのままでは選手たちが監督を裏切る結果になると指摘した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

 0-4の大敗を喫したエバートン戦から中2日の過密日程のなか、優勝争いを演じるマンチェスター・シティとのダービーを迎えたユナイテッド。トップ4争いに踏みとどまるため、そしてクラブのプライドを守るためにも絶対に負けられない一戦に臨んだ。

 前半は0-0で折り返す展開となったが、後半9分にポルトガル代表MFベルナルド・シウバに先制ゴールを決められて劣勢となると、同21分には途中出場のドイツ代表MFレロイ・サネに追加点を奪われた。攻撃陣は沈黙し、公式戦3試合連続で零封負けを喫した。

 不振にあえぐユナイテッドの選手に厳しい指摘を行ったのが、同クラブの元キャプテンであるキーン氏だ。中でも中盤の要であるフランス代表MFポール・ポグバに対しては、「才能がある」とその能力を認めてはいるものの、「彼はユナイテッドの大きな問題点」だと評している。フランス代表の一員としてワールドカップ優勝も経験したキープレーヤーだが、同氏は「私が見ている限りでは、模範として行動できていない」とリーダーシップが欠如していると批判した。

「今いるのはモウリーニョ監督を不幸な目に遭わせたのと同じ選手たち」

 さらに、ユナイテッドの選手全体に対して試合に臨む気力が感じられないと指摘。「今ここにいるのは、(前任のジョゼ・)モウリーニョ監督を不幸な目に遭わせたのと同じ選手たちだ。彼らはオレ(スールシャール監督)にも同じことをしてしまうだろう。このクラブには、ユナイテッドを再びトップに戻すと単に虚勢を張っているだけの人間が多すぎる」と厳しい言葉を放っていた。

 直近の公式戦9試合で7敗(2勝)と完全にスローダウンしているユナイテッド。プレミアリーグの順位は6位で、残り3試合で4位チェルシーとは3ポイント差がついている。CL出場圏内の4位に、食い込むことはできるのだろうか。(Football ZONE web編集部)