女優の米倉涼子が、4月22日放送の『1番だけが知っている』(TBS系)に出演し、故・森光子との交流について語った。

 森と「亡くなる直前まで親しくさせていただいた」という米倉。初対面は、彼女が女優として駆け出しの23歳のときで、森の舞台を観に行った米倉が楽屋へ挨拶しに行ったのがきっかけだった。

 米倉はそのとき話した内容について「宇宙人の話とか」と説明。さらに「体調崩されたときとか、お家に遊びに行って肩もみすると、わたしには『痛い!』とか言う。イケメンな人がやると『ああ、いいわあ』って。ちょっとイケズで、すごく女っぽい」と、森の素顔について振り返る。

 米倉が舞台『CHICAGO』に挑戦する際は、「『こういうのは無謀な話ですかね?』と相談すると、『いいんじゃない』と言ってくださった」と後押ししてくれたという。

 加えて「私が『黒革の手帖』という悪女をやり始めた時期も、『悪女はあなたに似合っているから一生やりなさいよ』というけっこうな長文の手紙をくださった」と明かす。

 あるとき女優・杉村春子を演じることになった米倉。杉村と親交があったという森に話を聞きにいくが、その場でこんなやりとりがあったと振り返る。

「楽屋に伺って『こういう役、私にできるかな?』って言ったときに、(森が)『ちょっと目をつぶって』と背中に手を当てて、2人で瞑想した記憶があります。『私の知っている杉村春子はこんな感じです』と、以心伝心みたいなのをやってくれた」

 番組では、森とのやりとりを懐かしがり「好きな人でした」と、涙ながらに語っていた米倉。いまの活躍も、支えてくれた森の存在があったからこそなのだろう。