“婚活してるフリ”に疲れた37歳女性「結婚したくない私はそんなにダメ?」
「私は一生結婚するつもりはないし、この考えは変わりません」と断言する、沢田美奈さん(仮名・37歳・衣料品メーカー)。新垣結衣似の楚々としたルックスと穏やかなしゃべり方が印象的で、決してモテないタイプには見えませんが、いったいなぜ?

◆何人かお付き合いしたけど…本気で人を好きになれない

「昔から他人に対して関心が薄いというか、人を本気で好きになれないんですよね。本気で好きになってないから、付き合ってもすぐに相手のことが煩わしくなっちゃう。これまで5人付き合った人がいますが、たいてい3〜4か月で破局してました」

 付き合えば平日夜や休日に会うのが一般的ですが、そうやって時間を奪われるのが苦痛で誘いを断るようになり、「別れたいなら別れようか」と言われるのがお決まりのパターンだったとか。

「『俺のこと嫌いになったの?』とか『ほかに好きな男でもできたんだったらハッキリ言って』などと言われたこともあり、『誘いを断るだけでこうなるの? めんどくさっ!』と思いましたね。遠距離で月に1〜2度しか会わなくて済んだ相手とは1年続きましたが、それが最長ですね(笑)」

◆好きなタレントもいるし、「さみしい」と思うことがない

 そんな調子なので、結婚して誰かと暮らすなんて到底無理な話。家事や食事、身の回りのこと、趣味の時間を自分のペースで楽しめなくなるなんて、沢田さんにとっては苦行でしかないとか。

「結婚していく友人たちを見て、『自分は心から人を好きになれない冷たい人間なのか?』『脳や精神に何か異常があるのか?』と心配になったこともあります。でも、これまで学校でも職場でもなんのトラブルもなくやってきたし、そのことで苦労や不便を感じたこともない。『だったら自分は一生ひとりで好きなように生きていこう』と、数年前に決めたんです」

 そもそも、普段から「さみしい」という感情を抱くことがないという沢田さん。そのため「もっと年をとったら独り身がさみしくなるのでは……」という不安はないといいます。

「好きなインテリアを揃えた自分の部屋で、好きなものを食べて好きなお酒を飲んで好きなものを見ていれば、さみしいなんて感じません。私は昔から堂本光一くんの大ファンなんですが、ときどき彼のライブや舞台に行き、毎日彼のDVDを見ていれば、それだけで十分に満たされるんです。

 あ、光一くんに夢中だから現実の男性に夢中になれないわけじゃないですよ? 光一くんのことはエンターテイナーとして好きなだけで、『いつか彼と出会って結婚したい!』なんて夢想することはありません」

◆「婚活してるフリ」で周囲のおせっかいを防止

 冷静に自己分析し、自分が幸せだと思える道を進んでいる沢田さんですが、“結婚=幸せ”という感覚の持ち主にそれを理解してもらうのは困難。親や既婚の友人からの「彼氏つくらないの?」「結婚しないの?」攻撃は年を重ねるごとに激しくなっているそうで……。

「『このまま婚期逃したらヤバくない?』とか『出産することを考えたらすぐにでも結婚しないと』とか、本当にうるさくて。なので、ここ数年は婚活中のフリをしてるんです。おせっかいな友人に合コンに誘われたら参加したり、結婚相談所に通っていると嘘をついたり。焦ってる&頑張ってるアピールをすると納得するようで、みんな少しおとなしくなるんですよ(笑)」

 幸運にも(?)これまで合コンに素晴らしい好条件の男性が来たことはなく、その後の展開がなくても友人に責められたことはないとか。

「正直、行きたくもない合コンに行くのはものすごい面倒なんですけど、『結婚する気がない』という自分の感覚や考え方を説明して理解してもらおうとするよりは、ずっとラクなんですよね。数時間食べて飲んで笑ってればいいんですから」

 できる限りの婚活中アピールをしつつ、「40歳になっても結婚できなかったら諦めておひとり様人生の準備を始めるから応援してね」と、いまのうちから攻撃を止ませるための予防線を張っているという沢田さん。その願い通り、周囲にはおとなしく見守ってもらいたいものです。

―シリーズ「結婚・出産を“しない”と決めている人たち」―

<文/鈴木うみこ>