仕事でクタクタになって、満員電車で座れずにイライラすること、経験している人は多いかもしれません。そんな状態で心無い大人がかけた、車いすの子どもに対する言葉と、心無い大人にやり返したある男性の言葉が注目をあつめています。

【さらに詳しい元の記事はこちら】

 「仕事帰りの電車で悲しいことがあった。車椅子に乗った子に向かって『お前らは混んでる電車でも座れていいな』って。その子凄く悲しい顔してた。『おいおっさん、席かわるから座れよ』って言ったら次の駅で降りた。アメはその子がお礼にくれたもの。どんな気持ちでくれたのか、胸がキュッとなるよ…」こうツイッターでつぶやいたのは、旅行や仕事、子育てのことなどをつづったブログ「きっと誰かの役に立ってるさ」を運営している横浜メガネさん。お礼にもらったというアメの写真とともに投稿しました。

 この横浜メガネさんの言葉に、「あなたが居なければ、その子に残る今日の記憶は、もっと嫌なものになっていたと思います」「そこで、角が立たないようにオッさんに言えるあなたはオトナです! その子も救われたと思います」といった声がたくさん寄せられています。

 そして、「我が子は小児バギー使用です。風当たり強いです。おっさんの言葉、悔しい…」「車椅子の子からすれば、満員電車で一生座れなくて良い疲れても良いから歩けるようになりたいと思ってるはずです。おっさんに代わるから座れと言った事を100%支持します!」「好きで足が悪くなった訳でなく ましてや子供にそんな心無いこと言える悪魔より酷い奴がいるんだなって」と、子の障害でベビーカーよりも一回り以上大きい小児用バギーを使っている子の母や、車いすの子どもの心を案じる人も多く、車いすユーザーからの声もリプライに届いています。

 もし、自分が不慮の事故で体に障害が起こったときに、こんな言葉を浴びせられたら……?誰だって悲しい思いをするのは当然のことです。本当は元気に走り回りたい盛りの子どもが車いすを使わざるを得ない状況を少し考えてみてください。もしかしたら一時的にけがで歩けなくなったので通院や通学に仕方なく車いすを使っているかもしれません。また、先天性の心臓疾患やその他の内部疾患などで、長時間の移動や立った姿勢は車いすを使うように、医師から言い渡されているいる状態かもしれません。

 いずれの場合にしても、車いすを使って行動せざるを得ないという状況は、日常生活においても非常に不便を強いられます。数分程度の短時間なら歩行できても、電車に乗る時など、長時間の移動には車いすを使わないと移動できないのはそれだけでも不便なものです。そして、このことを分かっている人も多くいるはず。しかし、実際にこのような心無い言葉を投げかけられた時に、子どもを守れる行動をとる周りの大人はどれだけいるのでしょうか?嫌なものには触りたくないという心理が働いてしまい、見てみぬふりをしてしまう人も多いのではないでしょうか?

 そんな大人が多い中での、横浜メガネさんの言葉は、きっと車いすの子どもにとって大きな救いになった事でしょう。そして、見てみぬふりをしてしまう大人たちにとって、「このまま見てみぬふりをしていてもいいのか?」という疑問を投げかける言葉ともなったかと思います。

 いくら疲れていても、自分よりも弱い人間を攻撃してもいいという言い訳にはなりません。車いすの子に心無い言葉を吐いた大人が、どういう育ちでどういう性格なのかはわかりませんが、言うべきことではない言葉を吐いている事には間違いありません。そして、その言葉を周りの大人が少しの勇気を持って制することは、今この社会が必要としている事の一つなのではないでしょうか。

<記事化協力>
横浜メガネ@はてなブログさん(@yokohamamegane)

(梓川みいな)