全自動洗濯物たたみ機「ランドロイド」開発元が破綻
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全自動洗濯物たたみ機「ランドロイド」の開発で注目を集めたセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズは4月23日、東京地裁に破産手続き開始の申し立てを行いました。負債総額は帝国データバンクによると22億5000万円(債権者は200人) 『資金繰りの悪化で営業の見通しが立たなくなった』としています。

今後は、ヘルスケア事業において譲渡の協議を進める方針。また睡眠中の気道を確保する鼻孔挿入デバイス「ナステント」については当面のあいだ事業運営を継続します。

ランドロイドの開発は中止


また「ランドロイド」については『当社での開発は中止する』(同社電話窓口)とのこと。事業譲渡の可能性については『こちらではお答えできない』と明言を控えました。

世界初の全自動衣類たたみ機をうたう大型冷蔵庫大のマシン。タンス収納を兼ねており、衣類の山を放り込むだけで、畳んだ状態で種類別にまとめ、引き出しに収納してくれます。CEATEC 2016(千葉市)で初披露され、当初は2017年度中の発売を目指していましたが、『苦手な衣類が見つかった』として2018年度に延期。2019年度に入っても発売されず、今回の破産が発表されました。



なお、衣類を畳むために機械学習やロボットアームを用いるなど、内部構造は相当複雑だったとみられ、価格も185万円と高価。よりシンプルな構造で洗濯物を畳む「Foldnate」が11万円で2019年度内の出荷を目指していることなどを踏まえると、価格面の懸念もありました。