千眼美子も将来は政界進出?(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

 22日、東京都の3区長選と6区議選の開票を終え、当選者が出揃った統一地方選の後半戦。「スマイル〜!」の決めゼリフでおなじみの“泡沫候補”マック赤坂氏が14回目の挑戦となる港区議選で初当選するなど、驚きの結果が出たが、他にも注目すべき点がある。「NHKから国民を守る党」(N国党)と「幸福実現党」(幸福党)の“躍進”だ。

統一地方選後半戦 自民当選は前回超え698人で共産は57人減

 N国党は、今回の統一地方選で新人47人のうち26人が当選。現職議員13人と合わせ、全国の地方議会で39議席を有するまでになった。一体、勝因は何だったのか。N国党代表の立花孝志葛飾区議がこう言う。

「ネットを使って、主に10代、20代の若者をターゲットに『NHKをぶっ壊す!』と訴え続けてきました。数字を見て勝てるところに候補者を擁立したことが奏功したと思います」

 どうやって「ぶっ壊す」のかはお手並み拝見だが、政界関係者をザワつかせたのが、幸福党の伸長だろう。支持母体はご存じ、宗教家・大川隆法氏が総裁を務める宗教団体「幸福の科学」。タレントの清水富美加が芸能事務所を脱退し、「千眼美子」の名で出家した団体としても有名だ。

 道府県議選など前半戦(7日投開票)の当選者は「ゼロ」だったが、後半戦は19人が当選し、所属議員は全国で35人になった。一部の地方都市では立憲民主などを上回っていて、ネット上では<不気味で気になる>との書き込みもチラホラ。議席を大幅に増やした背景はいったい何なのか。

「女性の社会進出を訴えてきたのに加え、講演会などで地域の『お困りごと』を聞く活動を続けてきました。(躍進は)いわゆる“地上戦”を積み上げてきた結果だと考えています」(幸福党広報担当)

 政治ジャーナリスト・角谷浩一氏はこう言う。

「(N国党、幸福党の躍進は)有権者が既存政党への不信感を抱いているからでしょう。国政レベルの政策が、地方の実情に合致するとは限りませんから。近年の選挙の投票行動を分析すると、政党で判断する有権者が少なくなっている。そのため、知名度の低い政党でも、政策が個人のライフスタイルや価値観に合っていれば票が流れています」

 いよいよ混沌とした時代になってきた。