オモロないわ!(C)共同通信社

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〈大阪人を敵に回す気まんまんですな〉――。安倍首相が20日、大阪市中央区にある吉本興業のお笑い劇場「なんばグランド花月」を電撃訪問。現役首相として初めて舞台に立ったことに対し、ツイッター上に大阪府民や関西人とみられる人の怒りの声が相次いでいる。

自民府連と維新で板挟み…安倍首相「大阪12区補選」の憂鬱

■「吉本新喜劇」を政治利用した安倍首相

 安倍首相はこの日、衆院大阪12区補選の応援演説などで大阪入り。6月に開かれるG20大阪サミットの関連施設を視察後、吉本新喜劇の劇場に向かった。〈経済に詳しい友達〉として登場した安倍首相は、G20で貿易摩擦や地球温暖化などの問題を議論することを紹介。「『四角い仁鶴がまあるくおさめまっせ』という形で解決策を見いだしたい」などと上機嫌に語っていたのだが、このニュースがNHKや民放で報じられると、直後からネット上には怒りの書き込みが殺到した。

〈今日は特に気分悪い 大阪のお笑い文化台無しにした吉本が悲しい 吉本はこんなこともわからんかったんや〉〈安倍はん、アンタは吉本新喜劇で笑い取らんでえぇ〉〈どこが経済に詳しいねん。ど素人やないか、ドあほ〉〈パンとサーカス作戦にまんまと利用されてるやないか〉

 まるでケチョンケチョンだが、吉本も吉本だろう。喜劇王・チャプリンの風刺映画じゃないが、「喜劇」は観客を笑わせるだけじゃない。政治や社会のあり方を批判的に描く側面もあるはずだ。安倍首相を登場させるのであれば、どつき漫才にして「このバカたれ、日本をメチャクチャにしやがって」と、相方が安倍首相の頭を握り拳でバンバンぶっ叩くぐらいの演出があって当然だろう。

 それにしても、なぜ、安倍首相は吉本に出演することになったのか。

「安倍さんと維新は近しい関係だから、補選応援で前面に立って自民候補を支援しにくい。それで選挙色を薄めるために新喜劇に出たのでしょう」(大阪府政担当記者)

 歴代の吉本社長と近しい関係にある関西大の宮本勝浩名誉教授がこう言う。

「出演の詳しい経緯は知りませんが、吉本は大阪人に愛されている。それを(安倍首相は)人気取りに利用したのではないか。一議員ならともかく首相が舞台に立つのは行き過ぎだと思います。漫才で注目を集めるのではなく、政策を訴えるべきです」

 薄っぺらな「アベ政治」の正体見たりだ。