デマー・デローザン【写真:Getty Images】

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スパーズの名手デローザンが問題行為で退場、罰金280万円が課される

 米プロバスケットボールNBA)でファウルの判定を受けた選手が審判に向かってボールを投げ、退場になる珍事が発生。罰金2万5000ドル(約280万円)が課される事態となったシーンを米メディアが動画付きで公開し、「受け入れられない」「どうすればこんなことをプレーオフの試合でできるんだ」などと波紋を呼んでいる。

 21日(日本時間22日)のプレーオフ1回戦、スパーズ―ナゲッツの第4戦だった。スパーズが92-110と劣勢を強いられていた第4クォーター残り5分だ。スパーズのデマー・デローザンが中央から切り込んだが、相手と接触し、ファウルを取られた。そして、次の瞬間だ。笛を聞いた直後、振り返ると勢いそのままに審判の方向へボールを投げつけたのだ。

 実際に当たることはなかったが、問題行為に会場は騒然。すかさず審判から退場が宣告され、デローザンはコートを去っていくのだった。米スポーツ専門局「ESPN」の人気番組「スポーツセンター」公式ツイッターは「デマー・デローザンがナゲッツとの第4戦試合終盤に、審判に向かってボールを投げて退場に」とつづり、実際のシーンを動画付きで公開した。

 目の当たりにしたファンからは「受け入れられない」「いいドッジボール選手ではないだろうね」「不満がたまっていたんだな」「どうすればこんなことをプレーオフの試合でできるんだ」と厳しい声が上がる一方、「スコット・フォスターはプレーオフで笛を吹くことを許されるべきじゃない!」と審判に対する苦言も投げかけられた。

 米メディアも続々と報じ、米全国紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「For The Win」は「フォスター審判に当たるようなボールではなかったものの、デローザンは退場になり、日曜日にNBAから2万5000ドルの罰金を言い渡された」と手痛い罰金が科されたことも紹介している。デローザンが去ったチームは103-117で敗れ、2勝2敗のタイに持ち込まれた。

 リオデジャネイロ五輪の米国代表として金メダル獲得に貢献した名手の行動が反響を呼んでしまった。(THE ANSWER編集部)