今、「和製モドリッチ」と呼べそうな5名の日本人

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昨年度のバロンドールに輝いたクロアチア代表MFルカ・モドリッチ

彼はサッカー選手としては体格にも身体能力にも恵まれていないが、その類まれなるセンスと技術によって10年間続いた「メッシ・ロナウド時代」に遂に風穴を開けた。

そのことは、日本のサッカー少年たちにとっても大きな励みとなるはず。そこで今回は今、「和製モドリッチ」と呼べそうな選手たちを特集しよう。

柴崎 岳(ヘタフェ)

昨夏のワールドカップで日本代表の舵を取った柴崎。長短のパスを自在に操りチームを差配する姿は世界のサッカーファンをも唸らせ、ピルロやモドリッチなどに例えられた。

現在はヘタフェで出場機会を失い、代表戦で試合勘を取り戻しているような状況にあるが、来季はおそらく変わるであろう新天地で輝きを取り戻してほしい。

大島 僚太(川崎フロンターレ)

J1連覇を成し遂げたものの、今季は開幕から調子が上がらない川崎フロンターレ。

ボールは回っているのだがリズムがやや単調でゴールにまで結び付かない…そんな悩ましい状況が続いていたが、大島が負傷から復帰して以降は明らかにテンポが変わり連勝を飾った。

パスセンスは紛れもなくJ最高峰で、中村憲剛の後継者と呼ぶに相応しい。彼の場合は自身の憧れであるイニエスタとも比較されるが、ここに挙げても違和感はないはずだ。

川辺 駿(サンフレッチェ広島)

チームの“エンジン”青山敏弘が離脱している今季の広島がここまで好調なのは、何といってもこの男の存在が大きい。

磐田から復帰した昨季、右サイドの控えというポジションに甘んじた23歳は、4-4-2から3-6-1に回帰した今季ボランチで起用されるとその天賦の才でチームを掌っている。

彼については、何が優れているかを一つ挙げるのが難しいほど全てのプレーを簡単にやってのける。今の状態であれば日本代表で柴崎岳の代わりになることもできるだろう。

藤本 寛也(東京ヴェルディ)

中島翔哉を輩出した東京ヴェルディの新たなる天才は、「日本のモドリッチ」になる可能性を秘めているかもしれない。

小学生の頃からヴェルディ一筋という19歳は、同じ左利きの中村俊輔に憧れるファンタジスタで卓越した技術と賢さを兼備する。

一方、年代別の日本代表ではボランチでも起用されており、低めのポジションから持ち運んでの創造性や展開力はモドリッチを彷彿とさせる。

中井 卓大(レアル・マドリー)

Youtubeに公開された動画が世界中に拡散し「日本のメッシ」として脚光を浴びたピピだが、多くのスター選手がそうであったように年齢を重ねるにつれて変化を見せている。

技術面においては“天才少年”だった頃そのままだが、身長が180cmほどに伸びた現在は当時のようなドリブラーではなく、左右に的確なパスを配給する司令塔のような選手となっている。

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彼の未来はイスコなのか、イニエスタなのか、それともブスケツなのか。そうしたなかカデーテAの指揮官が「モドリッチに近い」と話したことで「日本のモドリッチ」という呼称が定着するかもしれない。