あれ? どっちがどっちだ!? 手前の上半身裸がD・ルイスで、右がチェコの俊英クラル。これはかなり似ている……。(C)Getty Images

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 チェルシー・ファンは一瞬、我が目を疑っただろう。
 
 木曜日にロンドンで行なわれたヨーロッパリーグ準々決勝、チェルシー対スラビア・プラハの一戦。第1レグのアウェーマッチを1−0でモノにしていたブルーズは、本拠地での第2レグでも4−3の勝利を収め、2戦合計5−3でベスト4進出を果たした。
 
 そのゲーム中から、ホームサポーターを沸かせていたのが、スラビアが誇る20歳の俊英MFアクセル・クラルだ。生まれ持ってのカーリーヘア、180センチ台後半の高身長、そして背筋をピンと伸ばしたスマートなフォルム。まさしくチェルシーの元ブラジル代表DF、ダビド・ルイスの生き写しなのである。
 
 試合後にはクラルがD・ルイスに歩み寄り、ユニホームの交換を嘆願。ブラジリアンは笑顔で応え、健闘を称え合った。さらによほど意気投合したのか、ロッカールームに招き入れて、交換したユニホームをそれぞれが着込んだ2ショット写真を撮影。D・ルイスがこれを自身のSNSにアップすると、特大の反響を呼んだのである。
 
 投稿欄にはファンからの書き込みが殺到。「どう見ても絶対にツインズ(双子)でしょ!」「シャツ交換のときはデジャブかと思った」「ダビドがダビドを祝福していたね」「遠くから見たら見分けがつかないほど似ているよ」と、驚きを隠せないコメントが相次いだ。

 
 クラルは第1レグにも出場していたが、D・ルイスが不在だったこともあり、さほど話題にはならなかった。やはり第2レグで同じピッチに立つと──。スタンフォード・ブリッジの地元ファンの多くが、なんとも言えない不思議な感覚に苛まれたのだろう。
 
 ちなみにクラルはU-21チェコ代表のセントラルMF。3月のブラジル代表戦(D・ルイスは招集外)でA代表デビューを果たすなど、母国でその将来を嘱望されている若手有望株のひとりだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部