朝ドラ『まんぷく』の出演をきっかけに一躍注目を浴び、若手実力派のひとりとして人気を集める女優・岸井ゆきの。そんな彼女が出演するおすすめ映画をまとめてご紹介。

岸井ゆきのプロフィール

岸井ゆきのは1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。身長148.5cm。

2009年、TVドラマ『小公女セイラ』で女優デビュー。2011年、妻夫木聡・松山ケンイチ主演の映画『マイ・バック・ページ』に出演。

2013年にKANA-BOON「ないものねだり」のミュージックビデオ、2014年には東京ガスのCM「家族の絆/母からのエール篇」に出演し、注目を集める。

その後も映画、ドラマ、舞台など幅広い分野で出演を重ね、2016年にNHK大河ドラマ『真田丸』で真田信繁(堺雅人)の妻たか役に抜擢される。

2017年、映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を果たし、第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。同年、『十九歳』でTVドラマ初主演。

2018年、NHK連続テレビ小説『まんぷく』で朝ドラに初出演、タカ役で一躍注目を集める。

2019年には成田凌との共演作『愛がなんだ』、菅原伸太郎の長編映画初監督作『いちごの唄』が劇場公開。

『金星』(2011)

下北沢の短編映画館トリウッドと専門学校東京ビジュアルアーツの共同映画製作プロジェクトの第6弾作品。ハイキングに出かけた先天性の視覚障がいをもつ少年とその介助者たちの心の有りさまを綴るドラマ。

岸井ゆきのが演じたのは、主人公の少年・俊と同じように視覚障がいをもつ少女ほのか。俊が「自分は障がい者だから、補助されて当然」と考える一方で、「自分たちの人生はみじめだ」という考えを持っているという役柄。

『ぼくたちは上手にゆっくりできない。』(2015)

「コーヒーと人」を共通テーマに、乙一のペンネームで知られる安達寛高、「イノセントワールド」の桜井亜美、「阿修羅ガール」の舞城王太郎という人気作家3人が監督を務めたオムニバス。

岸井ゆきのが出演したのは、突如何者かに襲われてできた傷がなかなか癒えない男の習性が明らかになっていく、舞城王太郎監督作『BREAK』。主人公の妻ミホを演じた。

『友だちのパパが好き』(2015)

CMや演劇など幅広いジャンルで活躍する山内ケンジ監督作。親友が自分の父親を好きになったことから巻き起こる騒動を描いた純愛コメディ。

岸井ゆきのが演じたのは、親友のマヤ(安藤輪子)に自分の父親(吹越満)を好きであることを告げられる大学生・妙子。思わぬ告白に困惑しながらも、マヤに「ヘンタイ!」とトゲトゲしい言葉を放つなど、リアリスティックな一面をもつキャラクターを好演した。

映画レビューサービス・Filmarksでは「岸井ゆきのさんの演技が本当によかった」「岸井ゆきののドライな感じ好き」「ビール飲んでるシーンの岸井ゆきのがとても良い」といったレビューが寄せられている。

『ピンクとグレー』(2016)

芸能界のウソとリアルを描いた加藤シゲアキの同名ベストセラー小説を行定勲監督が実写映画化。亡き親友の伝記を書いたことで有名人となった主人公が、徐々に自分を見失っていく姿を描く。

岸井ゆきのは、開始から62分後に大きな転換を迎える本作において、物語の重要な役どころのひとりを演じている。

「岸井ゆきのちゃんの配役は完璧」「岸井ゆきのちゃんが良い味出してる」「岸井ゆきのと夏帆、柳楽優弥、中島裕翔、菅田将暉というキャスティングの妙がすばらしい。演技も見ていて気持ちが良い」など。 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

岸井ゆきのさん(@yukino_kishii)がシェアした投稿 - 2015年11月月26日午前5時10分PST

『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』(2016)

「ndjc2015(若手映画作家育成プロジェクト2015)」製作による作品。コンビニのクレーム客に飛び蹴りを食らわせた男と、そんな彼に惹かれるコンビニ店員の女性の交流を描く。

岸井ゆきのが演じたのは、コンビニ店員のマコト。クレーマーを一蹴した木吉(太賀)に心惹かれ、声をかけることから親交が始まる。30分の短編ながら、飛び蹴りというユニークなモチーフ、岸井ゆきのと同世代の俳優・太賀との軽妙な掛け合いが印象深い一作。

「太賀と岸井ゆきののバランスが大好きやからこれからもっと共演してほしい」「最強コンビ」「太賀も岸井ゆきのも独特な雰囲気が素敵な俳優さん」など。

『二重生活』(2016)

直木賞作家・小池真理子の同名小説を門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーらキャスト陣で実写映画化。修士論文のテーマに悩む哲学科の女子大学院生が、教授のアドバイスで近所の既婚男性を尾行して考察することに。やがて尾行に快感を覚えていく姿を描いたサスペンスドラマ。

岸井ゆきのが演じたのは、主人公の白石珠(門脇麦)の友人役。穏やかな佇まいの珠とは対照的に、派手なファッションに身を包み学生生活を謳歌しているキャラクター。出演シーンはわずかながら典型的な大学生を演じ、珠のキャラクターを引き立てている。

「何気に岸井ゆきのちゃんが出ていて感激!」「岸井ゆきのさんがチョイ役なのに存在感あった」「あの少ない出演時間でさえも、存在感を醸し出して来る凄まじい女優」など。

『森山中教習所』(2016)

真造圭伍の同名漫画を『ヒーローマニア-生活-』の豊島圭介監督が実写映画化。マイペースな大学生と高校中退のヤクザという対照的な同級生2人を主人公に、風変わりな教習所でのひと夏を描く青春コメディ。

岸井ゆきのが演じたのは、ノーテンキな主人公清高(野村周平)の恋人・松田千恵子。野村周平との軽妙なコミカルなやりとりが印象的。

「圧倒的に岸井ゆきのさんがいい」「好きな人の前でも常に牛丼特盛という可愛らしい役柄でツボだった」「ノースリーブのワンピースが似合いすぎる」など。

『だれかの木琴』(2016)

直木賞作家・井上荒野の同名小説を常盤貴子と池松壮亮の共演で映画化したヒューマン・サスペンス。美容師からの営業メールをきっかけにストーカーへと化していくひとりの主婦と、彼女に巻き込まれていく家族と周囲の人々を描く。

岸井ゆきのが演じたのは、山田海斗(池松壮亮)が務める美容室で受付を担当している、美容師の見習い。

「岸井ゆきのちゃんのサロンの受付感がリアル」「実力を積んで成長し続ける若手俳優の池松壮亮、佐津川愛美、岸井ゆきの」「毛先遊んでるショートヘアの岸井ゆきのちゃん、めっちゃ可愛いです」など。

『闇金ウシジマくん Part3』(2016)

真鍋昌平の人気マンガを映画した、山田孝之主演による人気シリーズの劇場版第3弾。金と欲望に翻弄され、人生の一発逆転をもくろむマネーゲームに巻き込まれていく人々の人生をハードかつコミカルなタッチで描く。

岸井ゆきのは、キャバクラ通いのサラリーマン加茂(藤森慎吾)から金を無心される不倫相手で保険外交員の瑠璃を演じた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

岸井ゆきのさん(@yukino_kishii)がシェアした投稿 - 2016年 9月月22日午前5時50分PDT

『太陽を掴め』(2016)

東京学生映画祭でグランプリと観客賞をW受賞した新鋭・中村祐太郎監督の劇場デビュー作品。お互いに想いを寄せ合っていた高校時代の同級生3人の青春群像を描くドラマ。

岸井ゆきのが演じたのは、ヒロイン役ユミカ。フォトグラファーのタクマ(浅香航大)の元恋人でありつつも、ミュージシャンのヤット(吉村界人)に想いを寄せられているという同級生3人の複雑な三角関係の中で、揺れる想いを抱える役を好演。

「岸井ゆきのちゃんは雰囲気があって、くせのある役がすごく上手い」「岸井ゆきの、何してもうまいなぁ」「グッと人を惹きつける力を持っている作品」など。

『光と禿』(2016)

インディーズ映画を輩出する「MOOSIC LAB 2016」で観客賞など5部門を受賞したコメディ映画。音楽ソロユニット「クリトリック・リス」で活動するスギム主演で、ハゲ頭の中年ミュージシャンとひねくれ者の盲目の少女の交流を描く。

岸井ゆきのが演じたのは、ヒロイン役の盲目の少女・梢。スギムとの息の合った掛け合いも見どころ。

「あのスギムさんと調和出来る岸井ゆきのが本当に素晴らしい!!」「盲目の女の子がほんとにそこにいた。目線や焦点の動き方とかリアルだったなぁ」「岸井ゆきのが好きになれる作品」など。

『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017)

これまでに数々のヒットCMを手がけてきた森ガキ侑大の長編映画監督デビュー作。ひと夏の地方都市をを舞台に、祖父の死をきっかけに久しぶりに集った、思い思いの事情を抱えた家族の姿を描く。

岸井ゆきのは、主人公の春野吉子役で映画初主演。彼氏との情事を中断して取った電話で祖父の訃報を受けたことに、ぼんやりとした罪悪感を抱く。家族への葛藤を抱える女性の心理を豊かな演技力で表現しており、特にタバコを吸うシーンに関するレビューが多く寄せられている。

「岸井ゆきのをはじめ、キャストみんな良かったし、音楽も良かった」「岸井ゆきのが最高に可愛い」「いい台詞たくさんあったし、岸井ゆきのの喫煙シーンが最高でした」「岸井ゆきのさんの作品まだまだ観たい」など。

『予兆 散歩する侵略者 劇場版』(2017)

黒沢清監督が劇団「イキウメ」の舞台を映画化したサスペンス『散歩する侵略者』のアナザーストーリー。人々から“概念”を奪う謎の侵略者による恐怖を描く。

岸井ゆきのが演じたのは、山際悦子(夏帆)の同僚である浅川みゆき。「家に幽霊がいる」と悦子に相談したことをきっかけに、みゆきには“家族”という概念が欠落していることが発覚し、物語が動き始める。

「主役3人はもとより岸井ゆきのがとてもよかった」「岸井ゆきのの壊れっぷりは今年の最優秀助演女優にノミネート。彼女の演技でホラー度が増し増し」「この崩壊を序盤で見事に体現した岸井ゆきのが印象的」など。

『ここは退屈迎えに来て』(2018)

東京から帰郷した27歳の女性が自分の居場所を見いだそうとする姿を追う青春群像劇。原作は「アズミ・ハルコは行方不明」などで知られる山内マリコの処女小説。メガホンを取るのは『ストロボ・エッジ』『オオカミ少女と黒王子』などの廣木隆一。橋本愛、門脇麦、成田凌らが共演。

岸井ゆきのが演じたのは、山下南。森繁あかね(内田理央)の影響で結婚を考えるようになるフリーター役を等身大の演技で演じている。¥

「内田理央と岸井ゆきのの2人が登場する場面もまたとても面白かった」「ラストの岸井ゆきのちゃんのセリフが刺さったなー」「この2人(成田凌と岸井ゆきの)が出演する『愛がなんだ』は超楽しみ」など。

『愛がなんだ』(2018)

直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を、恋愛映画の名手として呼び声が高い今泉力哉監督が映画化。好きになった相手に“都合のいい女”として扱われながらも、一途に彼を想うアラサー女性の恋愛模様を描くラブストーリー。

主演の岸井ゆきのが演じるのは、どんな状況でも片思い相手であるマモル(成田凌)を最優先にするテルコ。本誌でのインタビューでは「観終わった後にいろいろなことを考える映画だと思うし、それを是非言葉にして誰かと話してほしい」と語った。

レビューには「岸井ゆきのが物凄くかわいい。そして、絶妙な芝居をさりげなくやってるのが素晴らしい」「ひとつ間違えばストーカーとかサイコパスとか呼ばれるような、彼氏が生活の全てという女子の姿を見事に演じきっている」「岸井ゆきのさんの圧倒的な表現力に目眩がしそうになりました。凄い女優さんです」といったコメントが寄せられている。

(C)2015 GEEK PICTURES、(C)2016 VIPO、(C)2016 真造圭吾・小学館/「森山中教習所」製作委員会、(C)2016 UNDERDOG FILMS、(C)「光と禿」プロジェクト、(C)2017「おじいちゃん、死んじゃったって。」製作委員会、(C)2017「散歩する侵略者」スピンオフ プロジェクト パートナーズ、(C)2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会、(C)2019「愛がなんだ」製作委員会