ヘタフェ戦で5人抜きゴールを達成したメッシ photo/Getty Images

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バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、12年前に披露した伝説級のプレイが再び脚光を浴びている。

かつて「マラドーナ2世」と言われたメッシだが、現在はそのように形容するものはほとんどいないだろう。なぜなら、メッシはメッシだからだ。W杯の優勝こそないものの、4度の欧州制覇や5度のバロンドール受賞など、チームとしても、個人としても数々のタイトルを獲得し、10年以上も世界No.1プレイヤーとしてサッカー界を牽引。もはやマラドーナ以上の存在となりつつある。

ただ、そんなメッシがマラドーナを彷彿させるプレイを披露したのを覚えているだろうか。2007年4月18日に、ホームのカンプ・ノウで行われたスペイン国王杯・準決勝1stレグのヘタフェ戦。この一戦でスタメンに名を連ねた当時19歳のメッシは、1点リードして迎えた28分、右サイドのハーフライン手前でボールを受けると、ドリブルで相手陣内へ仕掛ける。巧みなステップと股抜きですぐに2人をかわし、トップスピードでスルスルと持ち運び、ペナルティエリア手前でさらに相手DFを2枚ぶち抜く。そしてGKと1対1となり、最後の壁も落ち着いてかわし、ゴールに流し込んだ。そう、1986年のメキシコW杯でマラドーナが披露した伝説の5人抜きを再現して見せたのだ。

当時も大きな話題となったが、今もなおこのスーパーゴールは色あせない。あれからちょうど12年が経った今月18日にリーガ・エスパニョーラの公式Twitterが「12年前、メッシが彼の中でも最も偉大な芸術作品の1つを描きました」のコメントとともに、メッシのヘタフェ戦の5人抜き動画を投稿。すると、1日経たずして30万回以上も再生され、1万近い「いいね」が押されており、「クール!」や「これ以上のゴールは見たことがない」など、多くの称賛コメントが寄せられた。さらに、元バルセロナのチームメイトで、この試合にも出場していた現ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタもこの投稿に反応。投稿を引用する形で「僕たちが見たベストゴールの1つ!」と改めて絶賛している。間違いなく、メッシの伝説の5人抜きは今後も語り継がれていくことだろう。



参照元:公式Twitter