ベジクタシュでは先発の座を掴むに至っていない香川。宿敵フェネルバフチェの評価は高いようだが、はたして!? (C)Getty Images

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 ボルシア・ドルトムントからベジクタシュにレンタル移籍中の日本代表MF香川真司。契約は今シーズン終了までで、ドルトムント側は完全移籍での売却を希望しているが、やはりベジクタシュにその支払い能力はなさそうだ。
 
 財政難に苦しむベジクタシュは、ここに来て選手への給料未払い問題も表面化。香川とトップ下の先発を争うアデム・リャイッチもトリノから借り受けている状況で、このセルビア代表MFの買い取りを最優先に考えているという。ドルトムントは香川に1250万ユーロ(約16億円)という強気の値札を付けており、ベジクタシュにとっては獲りたくても手が出せない額面。現在はブンデスリーガのほか、プレミアリーグの有力クラブからも関心を寄せられている。
 
 そんななか、木曜日にトルコ・メディアが一斉に報じたのが、ベジクタシュと同じイスタンブールに本拠地を置くフェネルバフチェの動向だ。今シーズンのリーグ戦で低迷している名門は、巻き返しを図るべく、中盤の再整備が急務となっている。どうやら香川に白羽の矢を立てたようで、全国紙『Ajans Spor』は「ビッグディールが動き出した! フェネルバフチェがシンジ・カガワの横取りを画策中だ」との見出しを立て、以下のように記している。

 
「ベジクタシュがカガワを完全移籍で獲得する可能性は低い。この状況を鑑み、日本代表のクオリティーに魅了されたフェネルバフチェが本腰を入れ、獲得に乗り出そうとしている。カガワ自身がイスタンブールでの生活を気に入っているようで、トルコでのプレーを続行したい模様。ユニホームをホワイト(ベジクタシュ)からイエロー&ブルー(フェネルバフチェ)に代えることになるかもしれない」
 
 長友佑都を擁するガラタサライとフェネルバフチェのダービーマッチは、トルコのナショナルダービーとも称されるほど熱狂的で、両雄は強烈なライバル関係にある。はたして、香川の来季の新天地はどこになるのか。これからの数週間、日々更新される情報からますます目が離せなくなりそうだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部