「自分はツイテない、チャンスが巡ってこない…」。そんな風に考えたことがある方は、思考のチェンジが必要のようです。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、工場の糸巻き係から「鋼鉄王」と称されるほどの大実業家に上り詰めたアンドリュー・カーネギーの、チャンスを逃さずモノにする考え方を紹介しています。

チャンスに変える勇気

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

アンドリュー・カーネギーは、世界の鋼鉄王と言われた大成功者です。彼は、10代の頃、工場の糸巻き係に就職をしています。その時、まさか自分が工場の糸巻き係から、世界の鉄鋼王にまでなるとは思ってもみなかったでしょう。

その工場で一生懸命働き、糸巻き係から簿記係に昇進し、その後、電信局の電報配達人に転職しました。電報配達人として働いている時も、まさか自分が世界の鉄鋼王になるとは思ってもみなかったでしょう。

その際も一生懸命働き、その仕事ぶりが認められ、ペンシルベニア鉄道会社に引き抜かれます。そして、その後、自らの会社を設立して鋼鉄王にまでなったのです。

彼は言っています。

チャンスに出会わない人間は、一人もいない。それをチャンスにできなかっただけである。

実際、彼が、電信局に就職した際のエピソードにこのようなものがあります。面接で採用が決まり、面接官から「いつから勤められますか?」との質問されたカーネギーはこう答えたそうです。

できることなら、今すぐ働きたい。

彼は、なぜこんなことを言ったのでしょうか?職を確実に自分のものにするためです。1日でもスタートを先に延ばせば、翌日にはもっと能力があり、会社にとって望ましい人が来るかもしれない。そうなれば自分が働く機会を喪失してしまうと考えたからでした。また、こうも言っています。

一番確実な方法は、エネルギーのすべてを、特定の分野に注ぎこむやり方だ。

今、私たちがどんな小さな仕事をしていたとしても、カーネギーのように鋼鉄王になる可能性はあるのだと思います。

目の前の仕事にエネルギーを全力で注ぎ込み、目の前を通り過ぎようとするチャンスを確実にものにしている努力をすることが大切なのだと思います。

今回は、ここまでです。

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