記者会見をする全国港湾の糸谷氏(中央)ら

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 10連休となるゴールデンウイークを直撃か。港湾で働く労働者たちが行ったストライキが話題になっている。14、15日の2日間で、平日にストをしたのは22年ぶりの珍事だという。労使間交渉の決裂が原因なのだが、解決の兆しはない。このままならGWストの可能性もある。一体、港湾ストは我々の生活にどんな影響があるのか。調べてみると、恐ろしい事態が――。

 ストを決行したのは全国港湾労働組合連合会(全国港湾)。これまで経営側の日本港運協会(日港協)と交渉を行ってきたが、特定(産業別)最低賃金の引き上げ問題で決裂。22年ぶりの平日ストに発展していた。

 ストにより全国の港でコンテナの積み降ろし作業が行われなかった。つまり、船を使った物流がストップしてしまったわけだ。

 16日に全国港湾の幹部らが都内で記者会見を開き、ストに至る経緯を説明。今のままなら28日から5月6日の9日間もストをやらざるを得ないと明言。幹部らは「国民生活に影響が大きい」と口々に言うが、一体、どんな影響があるというのだろうか。

 ある港湾関係者は「海外から来る冷凍食品ですね。あれはコンテナで来ています。あと海外のビールやワインとか飲料も。ストが長く続けば品薄になると思います」と指摘。スーパーに行けば外国産の解凍された魚が売られているが、それらが消えるわけだ。

 このようにコンテナがストップするということは、輸出と輸入に影響が大きいという。

 全国港湾の糸谷欽一郎中央執行委員長は「1日だけならたいしたことないけど、2日、3日と増えるごとに影響は大きくなります。今や日本は輸入大国ですよ。例えば100円均一の商品は多くが外国製です。家電製品もそう。国内で完結するものの方が少ない」と訴えた。100均商品は生活に身近すぎる。ストの期間が長引けば在庫も底を突いてしまいかねないという。

 流通するモノが少なくなれば価格も上がるだろう。今回のストでは石油や石炭、野菜などの生鮮食品は除外されているが、港湾ストは思っていたよりも生活に身近なのだ。

 一方、全国港湾のある幹部は「ここだけの話ですが…」とこう続ける。

「実はそんなに影響がないでしょう。業界として余裕を持って動いていますから。『影響がある』と言うのは交渉事なので」。多少のブラフもないとは言えないという。

 とはいえ長期間のストは未体験ゾーン。GWストが本当に実行されれば、本当の影響は誰にも読めない。