中国人はメンツを気にする人が多いため、車体が大きく、高級感のある車が好まれる傾向にあるが、中国メディアは、「収入が中国人の3倍もあるはずの日本人が軽自動車に好んで乗る理由」という主題の記事を掲載し、「その答えには考えさせられる」と伝えた。。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では自転車に乗った人々が車道を埋め尽くしている光景はすでにはるか昔の光景となった。世界最大の自動車市場となった中国では、日本ではあまり見かけないメーカーの車も含め、非常に多種多様なメーカーがシェアをめぐって激しく争っている。

 人気のある車種は国や時代によって違うものであり、近年の日本では軽自動車が販売台数を伸ばしているほか、中国ではセダンやSUVが人気となっている。中国人はメンツを気にする人が多いため、車体が大きく、高級感のある車が好まれる傾向にあるが、中国メディアの今日頭条は11日、「収入が中国人の3倍もあるはずの日本人が軽自動車に好んで乗る理由」という主題の記事を掲載し、「その答えには考えさせられる」と伝えた。

 記事はまず、日本は先進国であり、国民の所得水準は中国人の約3倍の水準にあると主張。また、車を購入する際にも多くの選択肢の中から選ぶことができると主張する一方、日本では「多くの人が軽自動車に乗っている」ことに中国人は頭を傾げていると紹介した。

 その理由として記事は、日本の軽自動車は室内空間も広く設計されているため非常に使い勝手が良いと伝えたほか、車体がコンパクトであり取り回しが楽であったり、駐車しやすいといったメリットがあると指摘。さらに、税金面や駐車場に関する優遇策があるうえ、日本人は中国人のように自動車に対してメンツを求めず、あくまでも実用性を重視して車を選んでいると強調、だからこそ中国では人気のない小型車である軽自動車が売れるのだと論じた。

 中国でも箱型の軽自動車に似た車を見かける。だがその多くは仕事で荷物を運ぶために使用されていることが多く、乗用車としては使用されていない。さらに、形が食パンに似ていることから「面包車」という蔑称にも近い名前で呼ばれている。中国人からすればメンツが保てない軽自動車だが、日本人が軽自動車を好んで選ぶ理由に、多くの中国人は考えさせられるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)