構想外だったドルトの”天才”によもやの復活劇! 苦境の中で見つけた新しい道
今季ブンデスリーガで優勝争いに絡んでいるドルトムントは、開幕から新加入選手たちが話題をさらった。試合に出るたび得点を記録していたFWパコ・アルカセル、中盤に安定感をプラスしたアクセル・ヴィツェルとトーマス・デラネイらはすぐチームの中心となり、補強のヒットこそドルトムントが優勝争いに絡めた理由でもある。
その一方で、影の薄くなってしまった選手がいた。昨季までビッグクラブによる争奪戦が起こると注目されてきたMFユリアン・ヴァイグルだ。ヴァイグルは中盤の底から攻撃を組み立てられる実力者だが、今季からチームを指揮するルシアン・ファブレは早々にヴィツェルとデラネイのコンビで中盤を固めてしまった。出遅れたヴァイグルはポジションを奪えず、開幕から16試合で僅か3試合しか出場できない予想外の大苦戦を強いられた。
ファブレにとってはイレギュラーな起用だったはずだが、ヴァイグルはこの役割に適応。それからはセンターバックとして6試合続けてフル出場し、中盤の底とは異なるポジションで再び重要な存在となったのだ。186cmとサイズもまずまずで、中盤を担当していただけあって足下の技術は信頼できる。最後方から攻撃を組み立てていくことも可能だ。
同サイトもサッカー選手に何でも起こり得ることをヴァイグルが証明したと伝えているが、今季のヴァイグルは苦しみながらも新たな役割を身につけて成長している。