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大まかにいうと、Android OSはスマートフォン/タブレットを、Android ThingsはIoT機器(Internet of Things、インターネット接続可能な低性能デジタル機器)での利用を前提にAndroid OSの機能を絞り込んだコンパクトなシステムということになります。

Android OSとAndroid Thingsは、システムの基礎部分が多くの点で共通しています。Android Things向けアプリ開発では、Android OS向け開発フレームワーク(API)の多くを利用できるため、Android OSアプリの開発ノウハウを活かせるというメリットがあります。

ただし、IoT機器には表示装置を持たないものも多いためディスプレイはオプション扱いで、同時に実行できるアプリは1つに限られるなど、Android OSと比べると機能は抑制的です。GUIはサポートされるものの、システム設定アプリが標準装備されないなど、Android OSと同じ感覚では利用できません。

Android Thingsは、2015年に始動したIoT機器向けプラットフォーム「Project Brillo」の後継プロジェクトとして登場しました。Project BrilloはIoT機器関連ベンダーからあまり支持が得られず、発表された対応デバイス(チップセット)もわずかでしたが、Android Thingsは当初からIntelやQualcomm、NXP、Raspberry Pi財団によりサポートされるなど順調な滑り出しを見せていました。

そのAndroid Thingsですが、対象をスマートスピーカー/スマートディスプレイに絞る旨の方針転換が2019年2月に発表されました。その結果、QualcommやIntelなどのチップはサポート対象から外れ、NXP i.MX7DとRaspberry Pi 3Bが残りました。今後IoT機器全般という看板は下ろすことになります。