スタバカードがLINEで作成可能に

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 今週(4月8日週)もトピックが満載だったキャッシュレス関連。4月4日にKDDIのスマートフォン決済サービス「au PAY」が4月9日に提供を開始。このほか、LINEとスターバックス コーヒー ジャパン(スタバ)、ファミリーマート(ファミマ)と楽天など提携も活発だった。時系列でトピックを振り返る。

●LINEとスタバが提携発表、LINE Pay決済を全店に導入



 LINEとスタバは4月8日、2018年12月に取り交わした包括的な業務提携の内容について発表。LINE内で「LINE スターバックス カード」の発行を可能にしたほか、スタバの「LINE 公式アカウント」を開設し、新商品や季節のおすすめ情報などを配信する。

 「LINE スターバックス カード」は、LINE Payやクレジットカード、現金でチャージできるプリペイド式のバーチャルカード。スターバックス カードはこれまで個人情報の入力が必須だったが、これが不必要となり、誰でも気軽に作成できる。コアファンが中心だった会員サービスのハードルを下げることで、新規ファンの獲得を狙う。現在は利用できる店舗が限定されているLINE Pay決済については、順次対応店舗を拡大し、最終的には全店導入を目指すという。

●「PayPay」が「カードきせかえ」機能を実装



 スマートフォン決済サービス「PayPay」は4月8日、ホーム画面の新機能として「カードきせかえ」を実装。バーコード部分のデザインが変更できるようになった。現時点では、福岡ソフトバンクホークスとのコラボレーションデザイン(期間限定)や、大理石柄、桜、猫、犬など12種類を用意。今後、継続的にラインアップを更新していく予定だ。

●au PAYがサービスを提供、三つのお得なキャンペーンも



 4月9日に「au WALLET」アプリのアップデートが配信され、KDDIのスマートフォン決済サービス「au PAY」が利用できるようになった。チャージは携帯料金に加算する「かんたん決済チャージ」機能、クレジットカード、じぶん銀行、au WALLETチャージカード、店頭で現金も可能。レジでQR・バーコードを読み取ってもらう方式を採用している。

 4月4日時点の対象店舗は53社。コンビニやドラッグストア、飲食店のほか、家電量販店ではエディオン、上新電機、ケーズデンキ、ビックカメラ、コジマ、ソフマップ、ベイシア電器、ヤマダ電機、ベスト電器、マツヤデンキ、ツクモ、キタムラ、ゲオなどに対応する。

 注目は三つのキャンペーンからなる「au WALLET ポイント つかえる!たまる!キャンペーン」。一つめは、「au WALLET ポイント」から「au WALLET残高」にチャージするだけでチャージ額を10%増額するキャンペーン。期間は4月15日の10時00分〜4月30日の20時00分。100円単位で増額し、上限は2万円、100億円に達した時点でキャンペーンは終了となる。一般のauユーザー、au STAR会員、au スマートパスプレミアム会員の全て。

 次のキャンペーンが、食べログの対象店舗でau PAYを使って決済すると、通常は一般のauユーザーとau STAR会員は0.5%還元(200円で1ポイント)、au スマートパスプレミアム会員は1.5%還元(200円で3ポイント)のところを、いずれの会員も5%のポイント還元(200円で10ポイント)が得られるというもの。期間は4月23日〜7月31日まで。

 最後が毎月3日、13日、23日の三太郎の日にau PAYで決済すると、au STAR会員は5%還元、au スマートパスプレミアム会員は20%還元(200円で40ポイント)が得られるキャンペーン。

 現時点(4月13日)ではいずれのキャンペーンもスタートしておらず、10%増額キャンペーンは4月15日、食べログ対象店舗と三太郎の日のキャンペーンは4月23日に開始する。ユーザーは注意してほしい。

●ファミマが楽天ポイントカードに対応



 楽天グループの楽天ペイメントは4月10日、ファミリーマートと提携。11月から全国のコンビニエンスストア「ファミリーマート(ファミマ)」約1万6000店舗で、共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」が使えるようになる。機能は今夏にリリースするスマートフォン決済サービス「ファミペイ」に実装される予定。

 ユーザーは、対象店舗でのお会計の際に楽天ポイントカードもしくは楽天ポイントカードアプリを提示すれば、買い物金額に応じて「楽天スーパーポイント」をためることができる。ポイント付与率は200円(税込)の支払いで1ポイント。また、支払い時にポイントを利用することもできる。

●マクドナルドが静岡県でLINE Payのオンライン決済に対応



 日本マクドナルドは4月10日、静岡県内の75店舗で「未来型店舗体験」を導入。その一環として、来店前にマクドナルドの専用アプリから商品を注文し、スマホ決済サービス「LINE Pay」で決済できる仕組みを取り入れた。

 「未来型店舗体験」は1月に沖縄で初めて導入。来店から退店まで来店客の店舗体験全体をサポートする「ゲストエクスペリエンスリーダー」、スタッフが食事をテーブルまで届ける「テーブルデリバリー」、そしてスマホアプリで決済を完了できる「モバイルオーダー」の三つから構成される新施策だ。今後、「モバイルオーダー」ではLINE Payだけでなく、楽天ペイのオンライン決済やd払いにも対応する予定だ。