オランダ・ロッテルダムの裁判所でメディアの取材に応じる体外受精(IVF)で生まれた人々(2017年6月2日撮影)。(c)Remko de Waal / ANP / AFP

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【AFP=時事】オランダにあった不妊治療クリニックの院長が自分の精子を治療に使用していた問題で、少なくとも49人が院長の血縁上の子どもであることが分かった。このクリニックで生まれた子どもとその親を代表する団体「ディフェンス・フォー・チルドレン(Defence for Children)」が12日、DNA鑑定の結果として発表した。

 クリニックの院長だったヤン・カールバート(Jan Karbaat)氏は2017年に89歳で死亡。また、クリニックは不正が報じられた後、2009年に閉鎖されている。

 同団体は、カールバート氏は女性らがロッテルダム(Rotterdam)にあった同氏の不妊治療クリニックを訪れた後に生まれた子ども49人の父親だと説明。この結果により、同氏がクリニックでの体外受精で、選ばれた提供者の精子ではなく自分の精子を使っていたことが確認されたと指摘した。

 オランダの裁判所は今年2月の判決で、カールバート氏との血縁が疑われる子どもと母親らが独自に比較鑑定を行えるよう、同氏のDNA鑑定結果を子どもらに開示することを命じた。

 カールバート氏は生前、クリニックの院長だった時代に約60人の子どもをもうけたことを認めていたとされる。

 日刊紙NRCハンデルスブラット(NRC)によると、ほかにもカールバート氏は、さまざまな提供者の精子に自分の精子を混ぜたことや、提供者に関する書類不正を行ったことを認めていた。

「カールバート・チルドレン」と疑われる子どもらはカールバート氏の遺族を提訴。金庫にしまい込まれていたカールバート氏のDNA情報を開示するよう求めていた。

【翻訳編集】AFPBB News