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いきなりですが、女子高生に人気のスマホって何だと思いますか? もちろん、iPhoneです。

MMD研究所が2018年9月に発表した「2018年9月 中高生のスマートフォンシェア調査」によると、中高生の74.2%がiPhone、21.9%がAndroidスマホを持っているそうです。このデータで女子高校生だけ抜き出してみると、iPhoneが84.9%、Androidが13.8%と、iPhoneの圧倒的な人気がわかります。

ちなみに、性別、学校別に見ると、男子中学生はiPhoneが50%、Androidが43.8%、女子中学生はiPhoneが73.7%、Androidが20.5%、男子高校生はiPhoneが67.2%、Androidが31.4%です。やはり男子より女子にiPhoneの人気が高いですね。

なぜそんなにiPhoneが支持されているのでしょうか。

まず、第一にAppleのブランド力です。「iPhoneはおしゃれ」というイメージが強いので、彼女たちは鏡を使って自撮りをするとき、リンゴのマークが写真に写り込むようにして撮影するとのこと。透明なケースで、iPhoneのリンゴマークを見えるようにしているという人もいました。

最新機種へのこだわりはありません。「iPhoneだったら中古でも、古いシリーズでもいいからAndroidはやめて」という人が多いのです。彼女たちは、古いiPhoneでも色や大きさが好みであればずっと愛用して使います。そう、たとえ画面が割れていても、です。

とはいえ、一日に何枚も写真を撮るので、「Xシリーズはよくわかんないけどカメラがすごくいいって聞いたから、Xシリーズ欲しい」といっている女子高生もいました。そういうふわっとした感じで10万円を超える高級機をねだられると、親もつらいところですね。

「ケースの種類が豊富」という面でもiPhoneは人気です。女子高生たちは、お父さん世代のように家電量販店や通販でスマホケースを買いません。よく行く洋服店や雑貨ショップで、ポーチやアクセサリーと一緒にスマホケースも探すのです。そこにずらりと並ぶのは、iPhoneのケースばかりです。

例えば、店内の商品がすべて390円の「サンキューマート」、流行の先端を行く服が手に入る「WEGO」、センスの良い雑貨ショップ「ヴィレッジヴァンガード」など、女子高生たちが立ち寄るショップが扱っているケースのほとんどがiPhone用です。しかも、iPhone 6以降に対応しているケースが多い販売されているので、型が古くても選び放題というわけです。

そして、女子高生iPhoneを持つもっとも大きな理由は「みんなiPhoneだから」。みんなで撮った写真を渡すとき、彼女たちはiPhoneの「AirDrop」機能を使います。AirDropはWi-FiとBluetoothを使う共有機能で、写真を何枚送り合っても通信量はかかりません。つまり、毎月毎月、データ通信量との戦いを繰り広げている女子高生にとって「エアドロはまさに神」。

ところが、Androidの人にはLINEなどでシェアしなければなりません。それ以外でも、「このアプリ便利だよ」と教えてもらったアプリがiOS版しかなかったり、使い方がわからなくても周囲に聞ける人がいなかったりと、Androidでは不便と感じるシーンが多いのでしょう。

ある女子高生は、キッズケータイからガラケー、Android、iPhoneと渡り歩いたそうです。高校生でようやくiPhoneデビューが果たせたと当時を振り返って嬉しそうに話してくれました。中学生は親の意向が大きく影響するため、価格面などからAndroidになることが多く、高校生で念願のiPhoneなのですね。もちろん、親がiPhoneだから子どももiPhoneというご家庭も多いので、国内シェアが大きいiPhoneは今後も安泰なのかもしれません。