次期macOSにMusic、Podcast、TVやブックの新アプリが来る?iTunesがなくなる日も近いとの噂
9to5Mac

Mac向けのiTunesが次期macOS 10.15でMusicアプリとPodcastアプリの2つに分割されるとの噂が報じられていましたが、別の信頼できる情報源からも、こうした動きが確認されたとの報告が伝えられています。米アップル関連情報サイト9to5Macのライターでアプリ開発者のGuilherme Rambo氏は、アップルがmacOS用の新たなMusic、Podcast、そして電子書籍のBooks(ブック)に取り組んでいるとのSteve Troughton-Smith氏による表明を、macOSの次期メジャーバージョン(おそらくmacOS 10.15)の開発に精通したソースに確認できたと述べています。

このmacOSではさらに上記のアプリに加え、さる3月26日の「It's Showtime」イベントで予告されていた独自動画サービス「Apple TV+」対応のTVアプリも準備されているとのこと。これら新アプリはすべて、独立した(統合されていない)個別の形での提供とされています。

新たなBooksアプリでは画面のデザインに関しても紹介されており、MacのNewsアプリに似たサイドバー付き。ライブラリやブックストア、オーディオブックストアといった様々なタブを含む狭幅のタイトルバーも表示され、ライブラリタブのサイドバーにはユーザーの本やオーディオブック、PDF、その他のコレクションが一覧表示されるそうです。

その具体的な画面イメージは示されていませんが、どうやらiOS用の「Apple Books」と同様の画面設計と思われます。

そして新Music、Podcast、TVの各アプリは、iOSアプリをほぼコード改変せずにMacに移植できる新技術の"Marzipan"を使用して開発されたもの。再設計されたBooksアプリもこの技術を使うかどうかは定かではないが、ここ最近のアップル純正アプリが「最初にiOSで再設計し、それをMacに移植する」流れになっていることを考えると(Mojaveの株価アプリやボイスメモなど)こちらもUIKit(iOSフレームワーク)ベースではないかと推測されています。

合わせてRambo氏は、macOS向けのPodcastとTVアプリのアイコンを独占的に提供されたと報告しています(本記事冒頭の画像)。

さて、これら新アプリに並んで気になるのが、MusicとPodcastという主要な機能2つを分離されたiTunesが今後どうなるのかという点でしょう。

Rambo氏の情報源によると、次期macOSメジャーバージョンではまだ残されるとのことです。アップルとしては古いiPodやiPhoneなどのデバイスをMacと手動で同期させるための新たなソリューションを他に用意していないことからm、もうしばらくiTunesを温存しておくのは自然な判断だと述べられています。

iPodからはじまり、iPhoneの「母艦」としての側面もあったMacですが、既に以前は可能だったiOS用アプリの購入が不可能となり、またiOS機器もiCloudストレージに直結してバックアップを取る方向にシフトしているなど、Macを母艦とせずとも使える方向に移行しています。

こうした流れと、今回の新アプリの流れに沿えば、ともすればiTunesも「過去の名残」として退場する日が近づいてきたのかもしれません。