関連:「平成」に続く新元号が決定


 4月1日、新元号「令和」が発表された。改元前だが、すでに日本中は“新元号フィーバー”に沸いている。

 一方、その陰では、冷ややかな意見も上がっている。「“新元号発表が、安倍首相のアピールに使われてしまった”という声が少なくないんです。新元号に、当初噂されていた“安”の一文字こそ入りませんでしたが、“初もの”が多かったのは、すべて安倍首相の意向だったといわれていますよ」(全国紙記者)

 実際、これまで元号の出典はすべて漢籍(中国の書物)だったが、今回の「令和」は、初めて国書の『万葉集』を出典としている。また、発表がツイッターなどのSNSで生配信されたのも初めての試みだ。

「前回、首相談話は官房長官が読み上げるスタイルでしたが、今回は安倍首相本人が登場し、さらには質疑応答まで行っている。承認欲求が強いというか、自己顕示欲が前面に出ていました。一説には、最初は首相自ら発表しようとまで画策していたとか……」(前同)

 会見では、SMAPの曲『世界に一つだけの花』まで持ち出し、新時代への思いを述べた安倍首相だが、「国民に寄り添わず、人気取りパフォーマンスに必死な安倍首相の姿に、天皇陛下は、心を痛めているのではないでしょうか」こう語るのは、ある皇室ジャーナリストだ。

「もともと改憲を目指す安倍首相と、護憲の立場を崩さない天皇家とは、水と油の関係。政治的な発言はできない陛下ですが、自らの思惑だけを推し進める安倍政権の強引さに対し、たびたび苦しい胸の内を打ち明けられているといいます」(前同)

 たとえば昨年12月、天皇陛下は最後となる誕生日会見で、沖縄の苦難の歴史と、外国人労働者問題に言及。“県民投票を無視し、辺野古に土砂を投入する政権を批判されたのではないか”ともささやかれた。

「そもそも今回の生前退位にしても、当初、安倍首相は難色を示し、取り合わなかった。だから、天皇陛下ご自身が“ご意向”を出さざるをえない状況となったんです。今回のアピールを見ても、明らかに皇室への配慮が足りないです」(同)

 歴史研究家の跡部蛮氏は、新元号からこう分析する。「新元号の『令』は、使役(せしむ)の助動詞。民主主義の時代にふさわしくありません。命令調で、国家主義的な安倍カラーを感じてしまいます。安倍首相が天皇家に嫌われるのも、無理ないでしょうね」

 新時代が、よい時代になることを心から祈りたい。

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