2016年にKAT-TUNを脱退し、ソロアーティストとなった田口淳之介さん。現在は、歌手として積極的にライブ活動を行うほか、俳優、モデルとしても活躍している。着実にパフォーマンスを重ね、アイドル時代とはまた違う魅力を備えた彼の“今”に迫った。


『田口淳之介 A Man』より(撮影・萩庭桂太)

「自分はエンターテインメントの世界でどう生きていくか」

――田口さんがソロとして活動するようになって、2年半が経とうとしています。年末のライヴを観させていただいて、バンドを引っさげ、生き生きとパフォーマンスしている様子が印象的でした。30代、楽しそうです。

田口 俺の場合は、どのタイミングでも、いつも楽しいですけどね(笑)。10代は10代、20代は20代、30代は30代、それぞれの楽しさがあると思う。

――10代はどんなことが楽しかったんでしょう。

田口 13歳で、この世界に飛び込んだ時は、何もかもが新鮮で、毎日飽きることがなかったんです。目の前のことに無我夢中で、何も考えていなかっただけなんでしょうけど(笑)。レッスンは、同世代のキャラが濃い子が集まっていて刺激的だし、部活の延長みたいな感じ。自分のやっていることが、仕事なのか遊びなのか、その境目が全然わからなかったですね。

――グループでデビューしたのが20歳。以降、30歳までの10年間グループ活動をされていましたね。

田口 デビューによって、それまで曖昧だった仕事と遊びの境目がはっきりしました。ここから先はもう遊びじゃないんだと思ったし、「自分はエンターテインメントの世界でどう生きていくか」ということも考えるようになった。

“歌って踊る”というスタイルがサマになる年齢

――事務所から離れる決断をした時は、“30歳”という年齢も頭にありましたか?

田口 いや、年齢はそこまで気にしていなかったです。純粋に、“人生一度きり”って思ったのが、そのタイミングだったんでしょうね。俺の頭の中にあったのは、「後悔しない生き方をしたい」「いくつになっても輝いていたい」ということ。一つ、僕が極めたいと思っているのが、“歌って踊る”というスタイルなんですが、それがサマになる時期って、年齢的に限られているんですよ。俳優なら、おじいさんになっても続けることができますけど。ダンスはそうはいかない。

――ただ、大手事務所を離れるとなると、どうしても、活動の規模は小さくなります。それについてはどう思っていますか?

田口 一歩一歩着実に、ですね。ソロになって2年半、今年の全国ツアーは、ライブハウスでのパフォーマンスもあります。今の僕はプライドよりも、夢への希望が大きく、ファンの皆さんの応援してくださっている気持ちが、リアルに伝わってくるので、それが本当に力になっています。もちろん、自分が伝えたいと思う音楽を大きい会場でできたら、それは素晴らしいこと。大きい会場でできる人はそれだけの魅力を持っているわけで、そこへ辿り着くまでの過程をいかに楽しみ、努力出来るかが自分の課題です。

「常に“今”に全力。今爆発していたい(笑)」

――今、田口さんはアーティストだけでなく、個人事務所の経営者という立場でもあります。セルフプロデュース以外に、人をまとめていくとか、そういう部分でのモチベーションはどんなところにありますか?

田口 20年、この世界しか知らないんですけど、エンターテインメントの世界って、夢を与える場所だと思うから、何かに向かって一生懸命な人が報われる、その手助けはしたいなと思いますね。才能のある人、努力する人、実力のある人、そういう人たちが活躍する場をもっともっと増やしていけたら、って強く願っています。俺の活動している場所は、何が成功なのか、何が魅力なのか、数字ではうまく示せない。イメージを形にしなきゃいけないし、形にするためには仲間も必要。何かやりたいと思う時、集まって手を貸してくれる人がいる。人目につかないところで細かい作業をやってくれる人。仕事を取ってきてくれる人がいる。人との出会いに関して自分は恵まれていると感じています。

――自分に対して今後、期待しているところは?

田口 今後、というか常に“今”に全力ですね。今爆発していたい(笑)。現時点では、自分の音楽を突き詰めていくのが目標です。今までになかったもの、枠を超えたもの、誰が見ても驚くものを作っていきたい。もちろん俳優としても、今後、ステップを踏んでいきたいですし、経営者としても、自分が「こういう会社ならいいな」「こういう環境ならいいな」とかイメージしていることを、形にしていきたいです。

(デジタル原色美男図鑑『田口淳之介 A Man』巻末インタビューより抜粋)

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文藝春秋電子書籍編集部 (編集), 萩庭 桂太 (写真)

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(菊地 陽子)