提供:週刊実話

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 NHKが3月29日に放送した『中高年のひきこもり』に関する報道が、ヤラセではないかと一部ネット上で炎上している。

 件の報道には、90歳近い母親に身の回りの世話をしてもらっているという53歳の男性が登場。大学を中退してからおよそ30年間、断続的にひきこもりを繰り返しているとして、現在の生活状況や心境を語った。

 しかし直後からネット上では、「ひきこもりの部屋があんなにキレイなはずがない」などといった疑問が噴出。さらに、男性がある会社の最高執行責任者であることがネット検索で“発覚”し、「ヤラセだ」とする声が怒りとともに広がった。
《NHKがまたやらかしたのか!?》
《こんなすぐにバレる仕込みしてよく平気でいられるな》
《顔出しでウソは何得なの? NHKは何と戦ってるの?》
《良かった。中高年のひきこもりはいなかったんだ》
《バレたら反発すごいこと分かってんだろうに》

 その後、この男性は“炎上”を知り、「ひきこもり」に関する情報を発信しているサイトに“真相”を寄稿している。サイトによると、男性が役員をしていたのは事実であるものの、加齢と体力不足により昨年退社して、現在はひきこもりに戻っているとのこと。30年の間に何度か働いている件については、「『ひきこもりは一度ひきこもったら出てこない』というステレオタイプが強いのでしょう」として、繰り返すタイプのひきこもりがいることを述べている。

 また、服装や部屋がキレイであったことは、行政の居宅介助を週に一度受けているためと説明。ヤラセではないことを、1つ1つ丁寧に示した。

 ちなみに今回、多くの人が「またか!」と反応したのは、NHKが以前にもヤラセを疑われたことがあるためだ。2016年に「貧困問題」を取り上げた際、貧困に悩む女子高生がやはり実名で出演している。パソコン本体が買えずキーボードのみでタイピング練習をしていること、エアコンがなく保冷剤をタオルで包んでしのいでいることなどが放送されたが、映っていた部屋に大量のアニメグッズがあったこと、高額の舞台を観劇したとツイッターに投稿されていることなどを理由にヤラセ認定された。

 「多くの人が真相よりも疑惑に目を向けるのは、それだけNHKへの不信感が高まっているからでしょう。テレビがなくてもネット環境があれば受信料を徴収する方向にかじを切っていることで、特にネットユーザーからの反発が強くなっています」(IT系ライター)

 またそのうち、騒動は繰り返されるのだろうか。