農薬で頭を洗ってしまった男性(画像は『South China Morning Post 2019年3月25日付「The man who mistook his bottle of pesticide for shampoo in China」(Photo: Sina.com.cn)』のスクリーンショット)

写真拡大

髪を洗う時にシャンプーとリンスを間違えて手にとってしまった経験は少なからずあるだろう。しかしこのほど中国で、シャンプーと間違えて農薬で頭を洗ってしまった男性が危険な状態に陥った。『South China Morning Post』などが伝えている。

雲南省昆明市在住の男性(名は明かされず)はシャワーを浴びていた際、髪を農薬で洗ってしまった。この農薬はボトルに入っており、浴室のシャンプーボトルのそばに置いていたそうだ。

この農薬は毒性が強い殺虫剤「ジクロルボス」で害虫駆除として使われているものだ。男性はそのニオイで農薬だと気づいたというが、そのうちに冷や汗が出て体が震え始め、それ以外にも支障をきたしたため雲南省中医医院へと搬送された。

男性は頭に残っているわずかな農薬でさえも取り除かなければならない状態だった。そのため頭の上部の髪をカットされた後、使い捨て剃刀で入念に剃り落とされた。病院の適切な処置により、男性は2〜3日後に回復したという。

この時に対応した救急部門の部門長であるウー・イング医師(Wu Ying)は、のちに「彼は病院に来る前に酢と水で頭を洗い流したようです。その対応は適切とは言えませんね」と話している。

男性が誤って使用したジクロルボスだが、『South China Morning Post』によると、有機リン系殺虫剤を開発する過程で見つかった神経ガスと同じ作用があり、環境への長期の影響が懸念されるため欧州では20年前から使用が禁止されているとのことだ。日本では2012年に農薬としての使用は禁止されており、現在は主に家庭用殺虫剤の有効成分として使われている。

しかし中国では、広州など自治体で使用が禁止されているものの、昆明市を含む多くの地域では規制されておらず、店頭で購入することができる。また、一部の農村ではノミなどのかゆみや湿疹などの治療薬としてジクロルボスを使う地域もあるそうだ。

中国メディア『大河网』が伝えたところによると、河南省で昨年11月、アタマジラミを退治しようとして祖母が薄めたジクロルボスで5歳女児の髪を洗ったところ、瀕死の状態に陥ってしまったという。

画像は『South China Morning Post 2019年3月25日付「The man who mistook his bottle of pesticide for shampoo in China」(Photo: Sina.com.cn)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)