イチロー(写真:Getty Images)

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31日、NHKスペシャルでは「イチロー 最後の戦い」を放送。引退表明から4日後となる3月25日、同局がイチローの自宅で収録したインタビューの模様を伝えた。

自宅では現役時代と変わらずトレーニングをしていたイチローがスタッフらを笑顔で出迎えると、「相変わらずですよ。しょうがないもんね」といいつつ、「集中してやってるっていう感じよりも、どっか気持ちが行きながら体だけが動いてるっていう感じ」などと説明した。

またインタビューに入ると、同番組はイチローがかつて語っていた「笑って死にたい」という発言について質問。イチローは「理想はそうだったんですよ。それはもう夢に近い理想。でも現実はなかなかそうはいかなくて、寂しく終わっていく」と話すも、「結果的には日本のファンの人達がその夢を叶えてくれた。僕が笑って死ねる状態を作ってくれた。実際に笑って死ねたということですね」と心境を明かした。

さらに、その要因を「自分なりに頑張ること、これを人は見てくれたんだなって思ってます」と分析したイチローは「やっぱり日々懸命に生きたい。それを重ねていく。懸命に生きられる何かを、モチベーションを見つけていくっていうのは生きていく意味だと思う。それを重ねていきたいなと思いますね」とも。

これを聞いた番組スタッフが「また新たに見つけるということですか?」と質問を重ねると、イチローは「新たに見つけるのか、見つかるのかそれはわからないですけど、そのために一歩踏み出すということですよ」と大きく頷いた。