事件現場で活躍の場を失ったバットマン(画像は『Melissa Parent 2019年3月24日付Facebook「Yeah, we were freaking out a little.」』のスクリーンショット)

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映画のヒーローのようなコスチュームを纏い、注目の的となる人は世界中に多数いるようだ。このほどカナダバットマンが事件現場で活躍の場を失い、寂しそうにその場をあとにする姿が動画に捉えられて話題になっている。『Kelowna Capital News』『Global News』などが伝えた。

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今月23日の夕方、ブリティッシュコロンビア州ケロウナにあるパンドシー付近で数台の警察車両が停車し、銃を構えた数人の警察官がある住居を取り囲んでいた。その現場を偶然にも車で通りかかったメリッサ・ペアレントさん(Melissa Parent)が、その緊迫した光景を動画におさめていた。

ところがメリッサさんのカメラに突然、本物と見分けがつかないほど完成度の高いバットマンコスチューム姿の男性が映った。動画にはメリッサさんが「バットマンが窮地を救ってくれるわ」と同乗の男性に話しかけ、「ありえーん!」と声を大にする男性の声が捉えられている。

まるで映画のワンシーンのようだが、このバットマンは警察の手助けしようと現場に駆けつけたようだ。メリッサさんは当時のことをこう振り返っている。

「私が目にしたものは、警察がパンドシーの一区画を封鎖し、銃を構えていたということです。すると私達の目の前に停車したバットモービルからバットマンが飛び降りて、警察の救援に向かうかのような様子が見られました。しかしあまりに危険な状態だったため、彼は追い払われたようです。」

活躍の場を失ったバットマンは、事件現場から引き上げて黒のピックアップトラックにバットマンステッカーが貼られたバットモービルに戻ろうとするのだが、その姿が少し寂し気に見える。

一方、ケロウナ王立カナダ騎馬警察の企業・顧客サービス担当であるポール・マクドゥーガル氏(Paul MacDougall)は、今回の事件について次のように発表している。

「当時、警察はある一家で起きた事件に対応しており、それは銃がからむ事件との情報があがっていました。しかしその後の調査で銃は関わっていないことが分かり、特に大きな事件になることはありませんでした。」

「現場にいたバットマンについてですが、警察官が銃を構えて現場にいたということは、現場は危険で深刻な状態で市民はそこから離れなければなりません。そうでないと本人や警察官も、危険にさらされることになります。」

「そのような状況下では、どんな危険が起こるか分かりません。バットマンに限らず他の見物人などにも危険が及ぶ可能性があり、警察官の気が散るため間違った行為だと言えます。」

現場の警察官にとって、バットマンの登場は“ありがた迷惑”だったようだ。しかしながら動画を投稿したメリッサさんのFacebookには、「これは面白い」「さすが私達の街(ケロウナ)に住む人だわ」「私がケロウナに引っ越したいという理由のひとつは、まさに、ここにバットマンがいるからです」といったジョークまで飛び交っていた。

画像は『Melissa Parent 2019年3月24日付Facebook「Yeah, we were freaking out a little.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)