間違えて覚えている人多数! 見慣れているけど意外と知らないクルマの警告灯6つの意味
知っていたつもりが本当は別の意味だったりする!
最近のクルマはメーター内に表示がいっぱいあって、さまざまな情報をドライバーに伝えてくれる。そのどれもがアイコンとして工夫されていて、どういう意味をもっているのかわかりやすい。じつは警告灯やスイッチについている表示のほとんどは世界的に統一されていて、カメラの感度などでお馴染みのISOで定められている。
色も決められていて、赤は危険、黄色は注意、緑は安全となる。ちなみに統一されるまでの日本車はバラバラで、ぱっと見わかりにくいものや、逆に単純すぎて幼稚な感じのものもあったりした。
今回は最新のものではなく、従来からの警告灯について今一度おさらいしておきたい。わかりやすいようで、じつは別の機能というものもあったりするので、この機会に知っておいてほしい。
1)サイドブレーキ
サイドブレーキを引くと点灯するので、サイドブレーキについての警告灯というのは正しい。問題は真ん中の!マーク。これは戻し忘れをアピールするために付いていると思いがちだが、サイドブレーキとは別。各ブレーキを作動させるブレーキフルードの量を警告するもの。
センサーはフルードのタンクに装着されていて、減ってくるとサイドブレーキを戻してあっても点灯しっぱなしに。警告する微妙なラインだと、コーナーでフルードが振られて点いたり、消えたりする。知らないと、サイドブレーキが勝手にポンピングしているのかと驚くが、もちろんそんなことはない。
問題は原因で、フルードが漏れて減るということは古いクルマ以外ほぼなし。パッドやシューが減って、フルードの液面が下がったのがほとんどの原因なので、点灯したらただ継ぎ足すだけでなく、ブレーキ全体の点検をしてもらおう。
また色で危険などが判断できると紹介したが、サイドブレーキの警告灯に似た、ABSの警告灯があるが、こちらは黄色。点いてもシステム自体の異常なので、普通に走っている分にはブレーキ自体は利くので、黄色となっているのだ。
2)バッテリー
バッテリーの警告灯はわかりやすく、そのままの形をしている。それだけに間違えやすいが、これは充電系の不具合、つまり発電しなくなったことを警告する。ただし、バッテリーの破損や消耗でも点くことはあるので、いずれにしてもすみやかに点検しよう。
3)オイル差し
オイル差しからオイルが垂れている形のものがあるが、これも勘違いしやすい。量のように思えるが、油圧の低下を警告するもの。オイルがちゃんと入っていても、油圧は低下することがあるので要注意だ。
現代の警告灯は点灯したら早めにチェックしたほうがいいものも
4)エンジンの形
エンジンが壊れたと思うが、メカニズム的なものではなく、正確には制御系の異常を表す。制御にエラーが出ると点くので、すぐにプロに見てもらおう。
5)クルマに!マーク
ハイブリッド車にしか付いていないが、ハイブリッドシステムの異常を示すもの。大ざっぱすぎてわかりにくいのは確かだ。
6)三角に!マーク
マスターウォーニングと呼ばれるもので、クルマ全体のシステム異常を警告するのだが、従来からの警告灯と同時点灯することが多い。最近のクルマは複雑化しているゆえの、念押し的な警告灯である。
番外編:ディーゼルならではの警告灯
スプリングみたいな形をしたのはグロープラグの警告灯。グロープラグは寒いときにあらかじめ暖めて始動性をよくするもので、最初点灯して消えれば問題なしだ。最近ではほかのディーゼルシステムの警告も兼ねている場合もある。
また、容器の中から液体が垂れているのは、燃料フィルターへの水分混入警告。軽油は凍りやすいので、そのための警告灯だ。