こう安倍総理に問いかけた山本議員。しかし、例のごとく出てきたのは安倍総理ではない人物。このときは河野太郎外相だった。
 その時のやり取りを視覚化した結果がこちらだ。

河野外相:
「あのー、日米行政協定と、おー、今度の地位協定においては表現は変更されておりますが、施設区域における米軍のいわゆる管理権の実質的内容が変わったわけではございません。
こうした経緯、考え方については昭和35年の日米地位協定締結にあたっての国会審議の場で繰り返し申し上げていることでございまして(以上、「黄判定」、
え、これは当時、国会で、えー、議論されておりますから密約でもなんでもございません(以上、「赤判定」」

 山本議員の質問は「密約を破棄して頂けるか」。
 対して、河野外相の回答は「管理権の新旧協定間の差異、密約であるか否か」となっており、あからさまな論点のすり替えと判断し、赤信号とした。

 山本議員もすぐさま以下のように切り返す。

山本議員:
「じゃ、何で密約文書が出てくるんですか。総理、今言ったことをやっていただけませんか。基地権密約。これ破棄して、もう1回、日本、出直した方がいいでしょう。戦後レジームからの脱却なんじゃないですか。やってくださいよ」

 この提案に対して、ようやく答弁に出てきた安倍総理。そのやりとりを視覚化した結果がこちらだ。

◆提示された密約文書についてはコメント回避

安倍総理:
「あの、おー、政府としてですね、え、米国において公開されたとされる文書の中身について、一つ一つコメントすることは適当ではないと考えてます。えー、米国の一般に公開された文書につきコメントを行わないものと承知をしております。
この文書から離れてですね、施設区域における米軍の管理権について申し上げれば、この権利権、あ、管理権の実質的内容が1952年に締結された日米行政協定と1960年に締結された日米地位協定の間で、え、異なるものではないことはですね(以上、「赤判定」)、
日米地位協定の締結にあたって、え、国会審議の場を含め、ま、政府から既に説明していることであります(以上、「黄判定」)。
えー、なお、いわゆる密約問題について、2009年から、え、外務省において4000を超えるファイルを対象に徹底した調査を行い、その結果及び多数の関連文書を2010年に、え、こうひょ、公表したところ、え、これはあのー、民主党政権時代でありますが、2010年に公表したところでありますが、この文書はその調査及び結果の関連文書の中には、ま、含まれておりませんでした(以上、「赤判定」)」

 こちらも、「密約を破棄して頂けるか」と問う山本議員の質問に対して、安倍総理の回答は「米国文書へのコメント、管理権の新旧協定間の差異、民主党政権時代の関連文書公表結果」となっており、論点すり替えとなっている。

◆またしても山本議員のみ悪者にする金子委員長

 これらのやり取りを受けて、山本議員の質疑は、金子原二郎委員長と山本議員の以下のやりとりで終了する。

金子委員長:
「山本君、時間が来ております。」

山本議員:
「総理自身がこの植民地状態から脱するという決意しないと、何も終わらないんですよ。おじいさんの作った売国条約をあなたの手で変えてくださいよ。それがあなたがやるべき仕事じゃないんですか。沖縄に基地は造らせない。以上で終わります」

金子委員長:
「ただいま不適切な言葉があるとの指摘がありましたので、委員長といたしましては、後刻理事会において速記録を調査の上、適切な処置をとることといたします。」

 午前に続いて、山本議員の発言に対して、「速記録を調査」すると述べた金子委員長。