25日放送、フジテレビ「PRIME news alpha」では、サッカー日本代表の中島翔哉を特集。冬にカタールリーグへと移籍した中島が、改めてパリ・サンジェルマン(PSG)への移籍内定を否定した。

日本人史上最高額となる約44億円で、ポルトガルのポルティモネンセからアル・ドゥハイルに移籍した中島。多くのオファーがあった中で、知名度が決して高くないカタールリーグに移籍したのは、カタール人がオーナーであるフランスの名門PSGに将来的に移籍するためとの噂がある。

だが、中島は「PSGに行きたいからここに来たっていうのはまったくなくて、そういう話は全然ない」と否定。「一般的に言われるリーグのレベルとか、チームの知名度で決めることは絶対ないし、自分の目で見たり、感じたりして(クラブを)決める」と明かした。

日本はアジアカップ決勝でカタールに1-3と敗れている。中島は「あれだけ負けたのを、ちゃんと認識しなきゃいけない」と強調。「すごく強いチームだと思ったし、サッカー選手としてレベルアップしたくて(カタールに)来た」と、移籍を決断した理由を説明した。

2022年のワールドカップを開催するカタールは、5つ星のスタジアムをそろえている。だが、人口わずか200万人ということもあり、観客は少ない。

それでも、中島は「観客のことも結構言われるけど、逆になんでそんなに言うのかなと思う」とコメント。「チケット収入がなくてもこれだけ良いスタジアムができるので、逆にすごい」と気にしない。

知名度でチームを選ぶことなく、周囲の環境に左右されない中島。それは、かつてFC東京からJ2のカターレ富山に移籍したころから変わらない。当時の富山監督だった安間貴義氏も、「あいつは気にしない。そういう性格」と証言する。

あえてカタールという場所を選んだ中島には、サッカーを楽しむという揺るぎない信念がある。中島は「自然と楽しさが湧き上がってくるときは、良いプレーが出る瞬間」とコメント。「カタールでも素晴らしいチームメートや監督とサッカーができていることをピッチで表現できれば」と意気込んだ。