東ティモール戦、2得点をマークしたFW久保建英【写真:ⒸAFC】

写真拡大

U-23アジア選手権予選の東ティモール戦でFK&ボレー弾! 6-0大勝に貢献

 U-22日本代表は24日、ミャンマーで行われている東京五輪一次予選(日本は開催国のため免除)を兼ねたU-23アジア選手権予選の第2戦で東ティモール代表と対戦し、苦しい時間帯もあったものの、後半一挙に5ゴールを奪い6-0の勝利を収めた。

 東京五輪に向けたサバイバルが過熱しているなか、この日、2得点と結果を残したのは、下の世代から“飛び級”で選出されている17歳のFW久保建英(FC東京)だ。シャドーのポジションに入った久保は序盤から積極的にプレーに絡むと、前半24分にはチャンスを演出。ファーサイドへのクロスボールをDF板倉滉(フローニンゲン)が折り返すと、これをFW田川亨介(FC東京)が押し込み先制点の起点となった。

 後半に入る前には「あまり裏に出すよりは、足もとに出したほうがいいんじゃないかと話をした」と周りとの意思の共有を図り、前に向かうプレーを増やしていく。後半9分には左サイドでFKのチャンスを得ると、これをゴール左に直接決めてチームに待望の追加点をもたらした。

 素晴らしかったのは、後半29分の場面だ。左サイドでボールを受けたDF杉岡大暉がファーサイドへクロスを送ると、相手が来ていると見るや久保はトラップを選択。抜群のコントロールで相手をかわし、強烈なボレーを決め切った。

「あれはかなり狙い通りです。杉岡選手に自分のところを見ておいてほしいと言っていたなかで、すごく良いボールが来た。最初に振るよりはトラップして打ったほうがちょっと強いボールが打てるなと思った。蹴るフリをして上手くトラップできました」

 その後、同38分にFW岩崎悠人(北海道コンサドーレ札幌)と交代するまで精力的なプレーを披露。森保一監督体制になって2度目の招集となった今回の活動で初のゴールを記録し、チームの勝利に貢献した。

「次の試合に弾みをつけられると思う」

 昨年11月のドバイカップではチャンスを決め切れずに悔しさを味わったが、今回はしっかりと結果でアピール。「次の試合に弾みをつけられると思う」と語りつつ、苦しい時間帯に得点を奪えたことには「1点より2点、2点より3点。点が多いほうがいいので、そういうところでしっかり自分を出せていければいい」と、次の試合を見据えた。

 訪れた先発のチャンスで、結果を残すことで成長を示した久保。26日の第3戦ミャンマー戦は突破をかけた大一番となるが、どんなパフォーマンスを見せるか注目したいところだ。(林 遼平 / Ryohei Hayashi)