恐怖の「赤いマスクの女」に謎多き「ノルマンディの男」…怖くて面白い韓国の都市伝説

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現代において口承されており、出所が明確ではないものの、多くの人に広まっている噂話。つまるところの「都市伝説」が日本にはとても多い。「人面犬」や「死体洗いのバイト」「さっちゃん」「トイレの花子さん」などは、誰もが一度は聞いたことがある都市伝説だろう。

実は、韓国にもウソかホントかは定かではない、都市伝説がいくつも存在する。

そのなかでも定番といえるのは「口裂け女」と「赤い紙、青い紙」だ。日本でも有名な都市伝説だが、なぜか韓国でも言い伝えられている。ウォシュレットが普及している今となっては「赤い紙、青い紙」はすっかりおとぎ話扱いだが、「口裂け女」の話はまだまだ健在だ。

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韓国で「赤いマスク」と呼ばれるその話は、学生たちの間で周期的に流行している。内容は以下のようなもの。

学校帰りに赤いマスクをした女が現れ、「私、きれい?」と問いかけてくる。「きれいですよ」と答えると、女は静かにマスクを取って裂けた口を見せながら不気味に薄笑いを浮かべて「これでも?」と、もう一度返事を迫ってくる。

赤いマスクをモチーフに作られ2014年公開された映画『少女怪談』

恐怖に脅えながらそれでも「きれい」と答え返すと「じゃあ、あんたもきれいにしてあげる」という女に口を裂かれてしまうし、「きれいじゃない」と答えたら女に即座に鎌でメッタ斬りにされてしまうというオチだ。

進化する韓国版「口裂け女」

基本的には日本の「口裂け女」と内容は同じだが、地域によっては「お前の血液型は何?」と問われる「赤いマスク:血液型バージョン」もあるらしい。

A型と答えた場合、口を左右1cm裂かれ、AB型の場合は赤いマスクの女と同じくらいまで裂かれるというもの。B型だと耳まで、O型ならば顔を全部切り裂かれるという話だ。なぜA型は軽めで、O型になると全部切り裂かれてしまうかは定かではないが、血液型によって人を分類・区分けしたがる韓国人らしい「口裂け女」の発展バージョンといえるだろう。

また、最近の子どもたちの間では、赤いマスクの女には「青いマスク」といわれる最強の彼氏が存在し、この彼氏はテレポートが可能なので、絶対逃げられないという。

ストーリーはどんどん広がって、赤いマスクと青いマスクを捕まえるべく、2人を追いかけている医者の「白いマスク」とその助手の「緑のマスク」も登場。彼らは正義の味方で、2人1組で今もどこかで赤いマスクの女と青いマスクの男を追いかけているという。もはや都市伝説というより、特撮ヒーローっぽい話となっているが、とにかく子どもたちの間では広まっているようだ。

この「赤いマスク」は口コミから始まったといわれているが、韓国らしく、ネット上でウワサが拡散した都市伝説もある。「ノルマンディーのコリアン」がそれだ。

第二次世界大戦の転機となったノルマンディー上陸作戦。ドイツ軍の制服を着たアジア人が、米陸軍部隊の捕虜になっている写真が大きな話題となり、さまざまな臆測が飛び交うなかでこんな話がささやかれるようになった。

くだんのアジア人は、日本の植民地時代に生まれたヤン・キョンジョンという名の朝鮮人で、大日本帝国陸軍に徴用された後、ソビエト軍の捕虜となる。仕方なくソビエト軍所属としてヨーロッパで戦い、今度はドイツ軍の捕虜に。ヤンはドイツの軍人として生き延びるが、ノルマンディー上陸作戦の開始とともに米陸軍部隊の捕虜となり、捕虜収容所に送られた…。

こんな波瀾万丈な生涯を送った男が実在の人物であるかを検証するべく、韓国の地上波放送局はスペシャル番組まで企画。戦争に関するあらゆる記録を調査するも、ヤン・キョンジョンという男の記録はどこにも見つからず、「ノルマンディーのコリアン」はやはり事実無根であると結論付けた。

ただ、それで終わらないのが韓国だ。

この話をモチーフに、チャン・ドンゴン&オダギリジョーのダブル主演で、映画『マイウェイ 12,000キロの真実』(2011年)が製作され、そのほかにもさまざまな小説、舞台が作られている。

ちなみに、韓国人なら誰もが一度は食べたことがあるはずの「ジョリポン」というお菓子がある。1990年代に春川(チュンチョン)のある高校の教師が「中高生の間でジョリポンという単語が、女性器を意味する俗語として使われている」という論文を発表したほど、よく見ればそれっぽくも見えるお菓子だ。

そんなこともあって、韓国の政府機関である女性家族部では昔からジョリポンの販売禁止をメーカーに要求しているという、いわば「ジョリポン怪談」が広がっているのだ。ジョリポンのほかにもテトリスが性行為を連想させるので禁止すべきだなど、女性家族部発とされるさまざまな都市伝説も後を絶たない。

はたして次はどんな新しい都市伝説が生まれるのだろうか?